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Believe by Adam Lambert [Adam Lambert]

青く澄み渡った空に色づいた樹々の葉が映える。ある冬の日曜日の午後。ある歌を聴きながら散歩をしていた。

その歌とは昨日リリースされたばかりの"Believe" by Adam Lambert。Cherの全米、全英でNo.1となり、最大のヒット曲となったあの歌。つい1年前のケネディセンターでのCherのトリビュートの際、披露され、Cher自身が涙した、あの曲をレコーディングして、ついに待望のリリースとなった。

でも私にとっては、10年前、アメリカン・アイドル シーズン8 ハリウッドオーディションで初めて聴いて、Adamのファンになったこの曲。ほんの数秒しか映らなかったこの曲とAdamが頭から離れなかった。



ダンスミュージックをバラードに。AIではアレンジはよくあることだが、このアレンジ、特にバラード好きの私にはドンピシャだったし、Adamの心の叫びのような歌に、心を鷲掴みにされた。この歌がなければ、もしかしたら私はAdamを追いかけることはなかったかもしれない。それほど衝撃的な歌声だった。

1年前のケネディセンターで初めて全曲を聴くことが出来、AIからのAdamファンは感慨もひとしおだろうし、初めて聴いた人々の反響は凄まじいものだったろう。だからこそこうしてリリースされたシングルを聴くことが出来るのだから。

私や昔からのAdamファンはよく言っていた、デビュー前のあの頃、これからAdamはどれだけの人々に愛され、大きな舞台でしか見れない歌手になるのだろう、と。

10年前、アメリカン・アイドルの候補者の一人だった、インディアナポリス生まれのサンディエゴ育ちのミュージカル舞台の補欠だった26歳が、オーディション番組の準優勝を経て、グラミー賞の候補になったものの、2011年伝説のバンドQueenのリードボーカルとなり、それ以来世界中を周っている。

Adamが当初思い描いた世界とは違うかもしれないが、間違いなく彼は誰もがなし得なかった次元にいて、挫折も苦しみも昔以上に経験しながら、夢に見た人達と仕事をし、愛する人々に囲まれている。Adamの幸せが私達の幸せだった時代。あれから10年経った今でもそれは変わらない。

何度も言うけど、私はAdamから言われた言葉で救われ、今の私がいる。彼はその当時の私を肯定してくれた。もうそれだけで充分なのだから。この"Believe"を聴く度に、10年前のあの頃の初々しい気持ちが蘇り、Adamの染み渡る優しい歌声に包まれる。今日はなんて良い日だ。

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#37 Happy Birthday Adam [Adam Lambert]

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お誕生日おめでとう、Adam

早いものでデビューからもう10年。懐かしくて、初期の頃の自分のblogを読み返していたら、何故Adamに惹かれたのかが、書かれていた。それはAdam 自身の言葉。

“It's a really, really cool thing, to be able to show people that you can be yourself, and you should be proud of yourself, and you should own who you are and what you're about, and never make apologies for it."

”自然体の自分自身でいること、自分自身を誇りに思うこと、そして自分が何者で、どんな人間なのか、を周りに見せること。決して(そのことを、自分自身に)後悔しないこと。それが一番Cool!”

“Conforming is not cool, Embracing who you are and what makes you different is actually what's really cool ... The kids that are different and out there and expressive and bold are with those choices, those are the people that grow up to be people we all want to hang out with, that become celebrities or become really successful in what they do because they believe in who they are."

”誰かにあわせることはCoolじゃない。みんなと違う子供達がいて、彼らがそれを大胆に表現し、自分の道を選び、成長して、みんなが憧れる人になったり、有名人になったり、自分自身を信じて成功すること。自分自身を受け入れて、どんな風に人と違うことができるのか知るのが本当のCool。”

アメリカンアイドル シーズン8が終わり、アイドルツアーを始める前にpeople紙に語ったインタビューで、Adamは故郷の母校に帰った時にも同じような言葉を後輩達に話し、勇気を与えてる。

この言葉を読み返した時、映画Bohemian Rhapsody でのFreddieのセリフを思い出した。

なんて事だろう。現QueenのリードシンガーであるAdamは、まんまFreddieの言葉を体現している。そう考えると、本当に今のBrianとRogerがAdamを選んだのがわかる気がする。Adamの声だけじゃなくて、内面からも、Freddieに似た部分があることを彼らは知ったのかもしれない。

私はAdamを通じてQueenを知り、Adamの声を通してしかQueenの音楽を知った人間だから、映画Bohemian Rhapsodyは衝撃でしかなかった。映画とQueenの音楽に遅ればせながらどハマりしているけど、2012年初めてのQueen+Adam の生のコンサートでの感動は生涯忘れないだろうし、2014年のサマソニは今でも涙が出るくらい感激した。

Adamは昔、よくQueen Tシャツを着ていた。2012年のツアーのアンコールで見たのが最後かもしれないけど、あの姿を見ると懐かしさとAdamの純粋さがこみ上げてきて、笑顔になってしまう。またどこかで観れるといいな。

もう一度、誕生日おめでとう、Adam! The show must go on!
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10years [Adam Lambert]

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2009年1月20日 アメリカ、サンフランシスコ。アメリカン・アイドル シーズン8の地方オーディションが行われ、そこに当時、ロサンゼルスでミュージカル"Wicked"の代役をしていたアダム・ランバートがいた。彼は審査員達の前で歌い始めた…Queenの"Bohemian Rhapsody"を。

この2009年は、私にとって生涯忘れられない年だ。この年に日本で公開された映画"Twilight"。そして放送されたアメリカン・アイドル シーズン8、さらにこの年から始まったドラマ"Glee"。この3つは、私の人生に多大な影響を与えた。

その中で最も忘れられないのはアダムとの出会いであり、アダムを通じて知り合った沢山の友達との出会いだ。今でも想い出すのは、アダムに人生を救われた、アダムのお陰で人生が輝き出した方達のお話。私もアダムに救われた1人だから、特に身体の不調がアダムの歌を聴くことで回復した方のお話は、今でも心を動かされる。

アダムファン(Glamberts)は、例え何年経っても会えばすぐに笑顔になって、まるで昔からの親友のように話せる友達ばかり。アダムは宝物のような友情をもたらしてくれたばかりか、アダムを追ってアメリカの各地や、日本各地を旅することも出来た。

アメリカン・アイドルツアーではミネアポリスで徹夜状態のまま浴衣着て参加したし、アダムのデビューをニューヨークまで見に行った際は、番組変わって情報を得るのに街を走り回ったあげく、まさかの番組出演?だったし、アダムの故郷も慣れない車で訪れたことも。

日本では初来日前におよそ100人を超えるアダムファンが集まり、みんなで成田空港にアダムを迎えに行ったり、シークレットライブにそっくりさんコンテストに出場してみたり、名古屋のコンサートで潰され、身の危険を感じたり。

…と話せばいくらでも出てきますが、いい事も落ち込んだ事も、今となっては笑い話。

10年前、アダムの明るい未来を信じていた私達ファン。どんな形であれ、沢山の人がアダムを知り、彼の歌を聴けることは嬉しいし、コンサートでは泣かせるし、笑わせるし、アダムはアダムらしく、これからも私は彼の幸せを願っています。

何度もなんどでも書くけど、アダムとアダムを通じて知り合った友人達は、かけがえのない宝物です。この10年、本当にありがとう。そしてこれからも、よろしくお願いします。

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TOH [Adam Lambert]

TOHツアー思い出メモ(思いついた順の箇条書き


*大阪のLet's Dance動画が海外のメディア?でRTされて1日で視聴1万回を超える。
ホテルのトロいwifiでこの動画だけはあげなくては寝られない!と友達にも手伝って貰ってあげた記憶。

*大阪での第3部。お約束通り、期待通りの衣装に大爆笑www アダム、最高!

*仙台で端っこながら一番前でアダムの手に触れる(柔らかくてあったかかった)それに何度も目が合った気がした。
未だに覚えてるのがLay Me Downで一緒に踊った時(簡単な振り付けだったからすぐ覚えた)ニッコリ笑ってくれた感じ。
レゲエ調IIHY、あんまり気に入らなかったんだけど、”IIHY Money, Fame, Fortune never can't compete”をアイコンタクトしながら歌ってくれて、そこの歌詞かっ!って一瞬でこのレゲエ調歌が好きになった!w

*広島でイングランドから来たGlambertsに出会う。(ここでも私のUK絆はまだ続いてる!)大阪では別のイングランドから来たGlambertsと北京からのGlambertsに出会う。 みなアメアイの予選でアダムファンになり、アルバムの中の好きな曲を話し合って、寒い外で待たされてる間も心は熱かった!また北京公演ではスタンディング禁止だったようで仰天。北京でのミーグリ写真も見せて貰った。

*大阪で知り合ったイングランドのGlambertsからQueenbertのコンサート(ロンドンでの年末カウントダウン)を3世代で見に行き、その時のエピソードが素晴らしかった。今は亡くなってしまったお母様が全楽曲一緒に歌い上げ、その幸せそうな笑顔が忘れられないと。こちらまで泣きそうになる!それから妹さんも澄ました感じで隣で座って聴いていたのが、突然2曲目あたりから立ち上がり、自分よりエキサイトしてノリノリだったとかw

*広島では晴美さんの誕生日と高見順賞、受賞のお祝いをした。お好み焼き店のスタッフがノリノリで大笑い!食べ物全部美味しかった!

*仙台で携帯、スマホのみ撮影可能に、翌日昼休み、速攻docomo shopで携帯機種変。
動画は良かったが、写真がボケすぎて、ストレス溜まるw やはり携帯はダメだわ orz

*相変わらず音響には厳しいアダム。仙台、広島、最終日東京はマイクとバックの音のバランスが悪すぎ、歌ってる最中、全く集中できず、終わると速攻舞台袖に駆け込み、音響スタッフに怒り、机を叩く場面も。

*最終日、撮るのもほどほどに自分の目でアダムを見たら、こんなに素晴らしかったのか!と後悔。光の加減でアダムが妖しく、また神々しく輝き、シルエットすら美しい!生のありのままのアダムはゴージャスすぎた。
声だけを聴くだけでも十分泣けるけど、歌う表情を見てるだけで何故か涙が流れてきた。
WWFMではNYで見たことを、MWではアメアイを、曲ごとにそれを聴いた時の思い出が蘇り、何故か泣いてしまった。
あのレゲエ調IIHYでさえ、GNTの思い出が蘇えって泣けたものw
このツアーで聴いた歌は次回聴いたら、この日のことを思い出すんだろうな。
SHADYやAOBTDのセクシー声に思わず自分も真似した(チョー恥ずしかったけど、なんかスッキリした!爆
最終日、アダムの歌真似して、アレンジもシャウトも一緒に歌った。あの一体感、良かったなぁ!

怒りと涙と笑いの90分。
5都市、7公演、10日以上の日本滞在。
アダムが大好きな日本で、最後まで滞在を楽しんでもらえたら。
ありがとう、アダム。

追記*最終日終わった後、レゲエ調IIHYが頭から離れず、ずっと歌ってた。今でもコンサートの歌が脳内で延々と再生され、思わず身体が反応して振り付けつきで踊ってしまうw 一週間は治らないんじゃないか?

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There I said it [Adam Lambert]

アダムの新しいアルバムの中で一番好きな歌 ”There I said it”

初めて仙台で生で聴いた時、冒頭まるで語りかけるように、柔らかで暖かく包みこむような歌声に涙が止まらなかった。

東京では最後のverseで魂から迸るシャウトにこちらまで胸が苦しくなった。

広島では舞台に近かったせいか優しい表情がよく見え、本当にそばで歌ってくれていることを実感した。

大阪ではコンサート全体を通じて声のキレはピカイチで、この歌では最初のサビ前から喉全開で出し惜しみすることなく、力強い歌声で、心を揺さぶりまくった。

名古屋は映像で見たが、大阪で何か掴んだような振り切れ方だった。


誰もがアダムは生で聴くべき、と答える。

それはこのたった1曲だけでも各都市、少しずつ変化があるから。アダムの歌は毎日進化し続けているし、同じものは二度と聴けない。だからこそ、コンサートに足を運ぶべきなのだ。

今回のコンサートのバラードパートはアダム自身の内面の繊細な部分を表現している、とインタビューに答えていた。

つまりその日、その日ごとの揺れ動く感情が、声に現れているのだ。囁きも、掠れ声も、ちょっと外れた音も、全てアダム自身の心の声なのだ!

是非、会場に足を運び、アダムの心の声を聴いて欲しい。歌を知らなくても、耳を澄まして、目を閉じて、アダムの声をじっくり聴いて欲しい。心の中の何かが変化するから。


さあ、残り2公演。同じ場所だが、明日は19時、土曜日は17時から。間違えないように、しっかりと耳の穴にかっぽじって聴きます!




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Let's Dance [Adam Lambert]

大阪。6年前も、3年前も、そして今日も。
Adamは大阪に帰ってきた!
そして大阪ではいつも何かが起こる。

昨日のDavid Bowieの訃報から一夜明け、Adamの心境はどうなんだろう?ただ私の中ではある確信があった。昨日のAdamとは心の中が全く違う、きっとそれは声に如実に現れるだろう、と。


オープニング、いつもと同じ、スタイリッシュなパネルにAdamの姿が写る。”Evil in the night” Adamの声が!気合い入ってる!これまで4都市見た中で一番いいっ!

今夜のAdamはそれまでとは全く違った!いつもはある程度余力を残しながら、声をコントロールしてるけど、今夜は針が振り切れた感じだな!おかげで若干声が震える場面もあったが許容範囲(←何故上から目線?w

今日はいつもは少なめのトークも心なしか多かった。何だかAdamの気持ちも昂ぶっているのか、コンサート中、色々間違えもあった。このツアーを”Glam Nation Tour”と言ってしまったり(冗談で言ったのかしら?)、メンバー紹介ではベースの苗字をドラムの人と間違えたり。

そしてまさかとは思うが、昨日大阪で買ったんじゃないよね!?と勘違いしそうなキンキラキンのジャンパーに、カーミットみたいな蛍光緑の靴に、スタイリスト小松が即席で作ったような自前のズボンに、キラキラを貼り付け、ぶら下げ、まさにザ・大阪!風なファッションで第3部に登場したときには、ぶはははは!と大爆笑してしまった!


今夜のハイライトは、やはりDavid Bowieに捧げる”Let's Dance”でしょう。こんなタイミングで聴けるとは。思えば7年前のアイドルツアー中、Michael Jacksonが急逝し、メンバーに動揺が広がる中、最後まで乗り切ったアイドル達。

あの時、AdamはBowieのメドレーを歌っていた。7年ぶりに聴く”Let's Dance” Adamにとってある意味特別なこの歌を、生で二度も聴けるとは。




今夜のコンサート、私は個人的にAdamはDavid Bowieに捧げたものであり、同時にAdam自身にとって己の信じた道を行こうと、再び心に刻んだコンサートだったのではないかと思う。

バラードだけではなく、コンサート全体を通じ、Adamの声は素晴らしく澄み渡り、どこまでも響き渡り、力強い声は胸に突き刺さり、みなを彼の世界へ引き込んでいった。表情を隠さず、観客を楽しませるためにAdamが出来ることを全てやったのではないかと思う。


やはり大阪は、何かが起こる!
この場にいれたことに感謝を。
Adam忘れられないショーをありがとう!


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Good bye, Mr.Jones [Adam Lambert]

広島の朝。今日は朝からついてない日だった。行きたかった場所はことごとく時間が合わず。
最後にどうしても広島に来たらここは外せない場所、原爆ドームへやってきた。
そして実は原子爆弾は落ちたのではなく、この建物のはるか頭上で爆発したことを知った。

午後遅く、東京に戻り電車に揺られていると、あるニュースが飛び込んできた。
David Bowie死去。享年69歳。

まず頭に浮かんだのは、アダム大丈夫か?ということだった。
奇しくも今回のツアー、私はアイドルツアーを彷彿とさせるオープニングだったり、Mad Worldだったり、7年前のツアーを否が応にも思い出していた。そのツアーでアダムが歌ったのはDavid Bowieメドレー。(Life on Mars, Fame, Let's Dance)アダムにとって憧れの人の逝去に心が乱れた。
アダムもすぐにtwitterで哀悼を示した。

私は個人的にはDavid Bowieは詳しくない。でも彼とQueenの歌、Under Pressureは大好きだ!
誰かがtwitterで、Davidは今頃天国でFreddieとduetしてるかも、と呟いていた。
同じようにtwitterで流れてきたUnder Pressureのボーカル音源だけを抜き出したものがあった。
もうこれを聴いた途端、涙が溢れて止まらなかった。



声が、声だけで、泣ける。
音楽史上に残る2人の奇跡のコラボ。



明日、アダムは、一体どうなるんだろう…?

I was born to love you [Adam Lambert]

9月4日 Queen + Adam Lambert 3ヶ月に及ぶワールドツアー終了。
9月5日 Freddie Mercury 生誕。
(Happy Birthday, Freddie!素晴らしい歌をありがとう!)
9月6日 Adamが訪れた、Vanityへ。

今日はGlamilyのお招きで、今回の来日でも行った、六本木のVanityで行われたオフ会に参加してきました。(企画してくださり、またお会いできた皆様、お疲れ様でした!)

8月のサマソニで会った人々や、懐かしい顔ぶれも揃い、Queenのカラオケが流れる中、話の中心は当然、サマソニに。

誰もが胸を張って誇らしげに、アダムファンと言える素晴らしいショーだった。周囲のファンではない人達の声に感激したこと。早く3枚目のアルバム出してw、といった話題で盛り上がり、最後はAdamのカラオケで締めました。

今だに、話をするだけであの興奮が蘇ってきます。噂の来年のツアーや、単独での来日ライブを期待しますが、人生何が起こるかわかりません。今回ファンになった人達も含めて、行ける時に行って、生のアダムを聴いて欲しい。そう願うばかりです。

今日お会いできたアダムファン、会場で会えたアダムファン、そして日本全国や世界中に散らばるアダムファンは、きっとこんな想いで一杯でしょう。


I was born to love you
With every single beat of my heart
Yes, I was born to take care of you
Every single day of my life


私はあなたを愛するために生まれた
この心臓が胸打つ限り
そう、私はあなたを守るために生まれた
限りある、この人生の全てを



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Queen+Adam Lambert (Summer Sonic 2014 Tokyo part2) [Adam Lambert]


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私はAdam Lambertファンである。Adamが2012年にQueenとヨーロッパツアーを敢行した際、生まれて初めて生の、Queenを体験した。何処かで耳にした曲が沢山あり、また筋金入りの年期の入ったファンが地響きのような地声とともに大声で一緒に歌い、一斉に手を叩き、腕を大きく振る様は、日本ではそうあるまい。

前々回の記事でサマソニ直後の感激tweetを多数紹介したが、Queenをリアルタイムで知る世代も、TVで流れる歌しか耳にしたことがない私を含めた世代も、或いは全くQueenを知らない世代も、全ての人が感動したサマソニでのQueen + Adam Lambertのショー。一体彼らが私達に魅せてくれたものとは?


8月16日:サマソニ大阪、8月17日:サマソニ東京 Queen + Adam Lambert を見に来たほとんどの人達は、リードボーカルであるFreddie Mercuryがすでにこの世にはいないことを知っていた。

FreddieなしでのQueenとしての活動は考えられず、1991年からQueenとしての活動は行っていないJohn Deaconも、もちろんいない。

Queenファン以外の人達は、1975年のQueen初来日、あのThe Beatles以来の熱狂を、約1,500人のファンが羽田空港で迎えたことや、その驚くべき歓待がQueenのメンバーに衝撃と日本という国へ特別な想いを抱かせたことなど知るはずもない。

また2010年の初来日以来、すでに4回も単独来日公演を行っているAdamが、Queenとの2009年の運命的な出会いとその特別な関係は、Adamファンにしか知られていないものだった。

今まで沢山の歌手がFreddie亡き後、BrianやRogerと一緒にQueenの楽曲を披露してきた。有名なのは一緒にツアーをしたPaul Rogersだが、彼の声は太く、少し掠れ気味で、それはそれで味があるのだが、Freddieの潔ぎよいまでに、天高く突き抜ける声の透明感とは明らかに違う。ステージングも男くさく、華はない。もちろんそれは、その当時の3人が納得した形だったのだろう。

私がyoutubeで見た1985年のLive AidでのQueenは、削ぎ落とされた究極のシンプルさと、熱狂的な聴衆を前にメンバー全員の異常とも言える集中力、Freddieのダイナミック、優美かつ繊細なパフォーマンスで、会場の一番後ろの観客さえ、ステージに釘付けできるほどの吸引力を持っていた。

伝説のライブと比べてはいけないのは分かっている。あんな奇跡は、もう二度と起こらないのも知っている。でも人は無い物ねだりをする生き物だ。失って初めて、それがどんなに貴いものか、かけがえのない時間だったかを知る。

あの華麗なステージングを、力強く聴衆を引っ張るボーカルを、人びとは求めていた。他ならぬBrianとRogerが心から求めていた。すでに2人は60歳になろうとしていた。そして、彼ら2人は出会った、小さな可能性に。限りなく広がる音域と、安定した歌唱力、抜群のアレンジ力と、人びとを魅了する表現力を。

それがAdam Lambertだった。2009年、American Idol season8 finale。それはたった一度きりのコラボだった。だがAdamが彼らへ植え付けた強烈な印象はずっと脳に刻まれていたに違いない。

そして夢のコラボは、5年の月日と、ヨーロッパ、北米を経て、日本へやってきた!BrianとRoger、すでに65歳を超えた2人が、Queenとしてのワールドツアーを決意させたのは、Adamの存在があってこそなのだ!

順を追って振り返ってみよう。

日本公演の数日前、Brian MayはTwitterで、日本のファンに向けて、何の歌が聴きたいか呟いた。単独ツアーではなく、時間が限られたフェスの1アクトであるにも関わらず、日本のファンには聴きたい歌を歌いたい、との心遣いだったと思う。

そして、実際歌われた曲はこちら。


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大阪と東京で2曲入れ替えをしてる。
大阪では”Somebody to love”と”Who wants to live forever” 東京では”Lap of the gods”と”I want it all”また日本と韓国限定の”I was born to love you”と全世界で日本でしか歌わない、日本語の歌詞がある”Teo torriatte”

北米ツアーでのBrianのギターソロ、Rogerのドラムソロを外し、歌を中心に組みたてたセットリストは、事実上ベストアルバムか、Greatest Hitsのようなラインナップになった。

セットリストなど知る由もない聴衆は、ファンであるなしに関わらず、次から次へと演奏される懐かしいイントロを聴く度に、歓声をあげ、胸を熱くさせた。これはCDではない、youtubeでもない、正真正銘、Brian MayのRed Specialの音が耳に聴こえ、Roger Taylorの叩く渾身のドラムが身体全体に響いてくる。本物が目の前にいるのだ!

この2人の演奏に、圧倒的な歌唱力を持つAdamの声が重なり、Queenの歌が、会場全体に、身体全体に広がっていく。この体験に誰もが震えた。

一度聴いたら忘れることの出来ない名曲の数々。観客と一緒に歌える歌を、会場が一体となれる歌を書いたQueenの4人。一体Queenのショーというのはどんなだったのだろう?

かつてFreddieはインタビューでこう語った。

”A concert is not a live rendition of our album. It's a theatrical event. I have fun with my clothes onstage; it's not a concert you're seeing, it's a fashion show.”
『コンサートはただのアルバムの演奏じゃない。劇場的なイベントなんだ。衣装を着てステージにあがるのが楽しみなんだ。君たちが見てるのは、コンサートじゃなくて、ファッションショーだよ』

”I like people to go away from a Queen show feeling fully entertained, having had a good time. I think Queen songs are pure escapism, like going to see a good film - after that, they can go away and say that was great, and go back to their problems. ”
『みんながQueenのショーを見て、現実を忘れ、解放的になり、楽しみながら時間を過ごすのが好きだ。Queenの歌は純粋に逃避出来るんだ、例えばいい映画を見た時のように。見終わった後、すごく良かった!って言って現実の世界へ帰って行くんだ』


観客を煽り、楽しませ、笑わせ、衣装にも凝って、そして聴かせ、一緒に歌う。Freddieがいた時代のQueenのショーにあったものが、この夏のサマソニのステージにもあった。


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”I was born to love you”でのAdamはまるで10代の若者のような、明るく嬉々とした表情で魅了し、”Killer Queen”では思わず吹き出してしまいそうなお茶目さと耽美を、”Crazy Little thing call love”ではBrianとピアノにちょっかい出して自らも楽しんだ。


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また「ひとりぼっちだと感じる人はいる?」という呼びかけでは始まる”Somebody to love” そしてAdamの真骨頂が生きた、心揺さぶられるロックバラード”Who wants to live forever” Queenのショースタイルに敬意を評しながらも、ショー全体に渡ってAdamらしさが続いた。

Rogerが歌う”Days of our lifes”の映像には、日本初来日の特別バージョン。東京タワーをバックに、たてたお茶を嗜む、若き日の4人のメンバーが。

Brianが弾く”Love of my life”は、かつて隣にFreddieが座り、観客に一緒に歌うよう促した歌。今思えばBrianはギターを弾きながら、心の中でFreddieに語りかけていたに違いない。


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”Freddie、君の大好きな日本で、君が書いた曲を、日本のみんなが歌ってくれるよ”と。そこに、あの会場に、Freddieはいたと思う。Freddieの代わりにBrianが泣いていた。

そして、Adam。本当にAdamなくしては、この体験はあり得なかった。彼の声があらゆる感情を巻き込み、心を鷲掴みにし、人びとを高みに連れていく。

今回の音源を聴いていると、Adamの声の中に私は”愛”を感じるのだ。慈愛と言うか、暖かく包みこむような。Queenの素晴らしい歌への、この場に立つ機会を与えてくれたBrianやRogerへの、そしてFreddieへの。

観衆を、会場を満たしていたのは…
”愛”。


見渡せば周りに誰か、必ず一人泣いてる人がいただろう。

周囲に広がる合唱に、思わずつられて歌ってしまった人もいるだろう。

みんなが手を叩くから、みんなが腕を振るから、つい一緒に乗ってしまった人もいるだろう。

この不思議な一体感。いままで感じたことのない、歌による一体感が、あの感動を呼び起こしたのだ。そう、それが、QueenのQueenたる所以なのだ。

Queen+Adam Lambertの今世紀最強の組み合わせによって、Queenの歌は、多くの世代に受け継がれた。そして伝説は語り継がれる。

God save the Queen
God bless Adam Lambert


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Summer Sonic 2014 Tokyo Part1 [Adam Lambert]


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サマソニ大阪では思った以上に身体に負担がかかっていたらしく、朝起きるのが辛かった。

でも頭の中に浮かんだ ”Seize the Day”(いまを生きろ)の言葉に背中を押され、空路東京へ。

空港からバスで向かう中、Queen Tシャツを着ていたので、後ろから「え、Queen来てるの?」とか「へぇー、Queen」の声が聞こえる。

2年前はちょっと恥ずかしかったQueen Tシャツも堂々と着れるほど、大阪のパフォーマンスが素晴らしかったから。

幕張に着くとすぐにマリンステージへ向かう。2年前には行かなかった球場。とにかく暑い!大雨の大阪とは打って変わった灼熱の東京。水分補給と日焼け止め、帽子は必須。

とりあえずスタンドがどんな感じか確かめに行く。2階?の最前列でもステージの人は豆粒。


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大阪は雨でほとんど写真が撮れなかったため、東京はどうしようか迷っていた。遠目から撮れば全体は映るが、小さい。アリーナに入ってしまえば、撮れる余裕はないが、一緒にノレる!このジレンマは長く続いた。

15時過ぎ、ドリカム登場。東京では、Queen + Adam Lambertの他に、ドリカムを楽しみにしていた。

あの二人がステージに現れ、吉田美和が歌い出すと、あぁ、ドリカムだぁ。とジンワリしてくる。

私は初期のナンバーしか知らないのですが、吉田美和の「今日初めて会う人もいるよね。でもみんなのこと、サマソニベイビーって呼んじゃうよ!」「あのさぁ、みんながちょっとだけ知ってる歌をやるね」と”Love Love Love”のイントロが流れると歓声があがり、「嬉しいー!みんながワーって言ってくれた!」と子供みたいにはしゃぐ様子にすっかり心奪われる。

そうかー、あのドリカムでさえ、ファン以外の、フェスは緊張するんだなぁ、と思った。

私的に、吉田美和は日本で一番歌がうまい人。で、世界一は、Adam Lambertだからw 耳福な時間を過ごせることは何よりも幸せだ。

私にとって初期のドリカムの歌は、人生の節目に耳に入ってくることが多く、特に”Love Love Love”には思い出が一杯詰まっていて、号泣。

続く、「夏だからそれようの歌を準備してきたの」と歌い始めたのが”あの夏の花火”アコースティックバージョン。もう我慢出来ないくらい、涙が零れました。

”うれしいたのしい大好き”や”決戦は金曜日”は、一緒にアリーナで弾けたかった。ラストの”何度でも”は初めて聴く曲なのに、なんだか懐くて、暫く耳に残っていた。

あっという間のドリカム。でも胸がいっぱい、満足感たっぷりのステージだった。スタンドの周りの人達も、終わった瞬間、すげ〜!の連発だった。

炎天下の日陰のないスタンドでは、やはり長時間は厳しいと思ったので、球場を出て周りをぶらつく。

Richieが始まってしばらく球場外をウロウロしていたんだけど、やっぱりアリーナがどんなか気になって入ってみた。

真ん中の位置のサウンドブースに近い場所、後ろでも中央寄りに立つと、比較的緩かったので、暫くそこにいて、Bon Jovi時代の曲を聴いていた。

Avrilが始まると、コスプレファンや、カメラを構える人達で、視界が遮られたが、私の脚は動かず、どうやら頭より、身体がこの場にいたいらしい。

Avril終了後、Queen + Adam Lambertのスタッフが準備を始めた頃、MCのサッシャが現れ、最後のアクトを説明する。


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彼は「Adamがいたから、今、ここにQueenがいる!」と言い切った。そう、Adamなくしては、全ては起こりえなかった。Freddie亡き後、あれから23年が経っていた。


Part2へ続く…


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