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Happy Birthday, Pierre-Hugues Herbert [tennis]



3月18日は私の一推し、フランスのテニス選手ピエール=ユーグの誕生日。

毎年何かしらメッセージを送ってるけど、今年は一念発起して今まで撮り溜めたツアー写真を、彼を知って初めてテニスを生で見に行った大会からコロナ前までの14大会を纏めてみました。

10年ぶり?の動画編集、いや正式にはスライドショー編集は技術の発達に伴って、色んなことが出来てしまう(ただし有料だけど…)。

5年間14大会を振り返りながらの作業は計16時間もかかったものの、楽しかった。細かい粗は目立つけど、自分なりによく頑張ったと思うよ。

全てはピエール=ユーグのお誕生日祝いだから。
彼の存在そのものが、力を与えてくれる時がある。

最初の頃、会いに行っても目の前ですり抜けていき、何度も哀しい気持ちになったけど、初めて観た時から2年半後ようやく出会えた時の感動は忘れられない。

その後の大会で会えた時もいつも優しさに溢れていて、気を遣ってくれて、その人間性の大きさにまた涙したり…。

パンデミックや怪我などでプレー出来ない時期もある彼だけど、そんな時でも上を向いて歩き続けるしかない。

必ず光はあるから。
明けない夜はなく、冬の後に春は来るから。

お誕生日おめでとう。
いつまでも健康で幸せに。
これからも全力で声援を送り続けるよ。
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When Herbert meet Mahut… [tennis]

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フランスTVのドキュメンタリーが数日前に限定公開された。2021年の2度目の全仏優勝を飾ったピエール=ユーグ・エルベールとニコラス・マユ ペアのドキュメンタリー。言葉もわからず夢中になって画面に見入った。彼らの子供時代の写真や動画を挟み、2021年大会2日目から決勝の日まで、カメラは彼らを追い続ける。この2021年大会は彼らにとっても重要な大会であり、私個人にとっても忘れられない大会だ。それをドキュメンタリーで観れるとは。追体験ができる最高のシチュエーション。残念ながら彼らが何を語っているかは殆どわからなかったが、試合の映像の振り返りだけでも充分だった。観終わって、感無量。色んな思い出が溢れてきた。土曜日の朝に観終わって、心ここにあらず状態。

そして…深夜になってフォロワーさんがこのドキュメンタリーの予告とも言える、フランスTVのTwitterに上がっていたあらすじ動画のざっくり訳を教えてくれた。このあらすじ動画で2人が語っていたのは、2019年のペア解消危機に関するものだった。え……………………。




日曜朝、フォロワーさんがあらすじ動画の詳細を送ってくれて、さらに衝撃を受ける。彼ら自身の言葉で語られるペア解消寸前の出来事。そこで何が起きていたのか。2人で何を話したのか、赤裸々に語っていた。もちろん今だから言えることではあるが…余りの衝撃に、声を失う。いや、どんなペアにもそういう時期はあるし、実際これだけ長く組んでるペアは今では殆どいないから。それにしても一枚岩だと思っていた、固い絆で結ばれていると思われたフランス最強ペアに限ってそれはない、と思っていたのに…。

嬉々として2021年全仏優勝を振り返ろうとしてたお気楽な自分に、突如平手打ち食らったようなショック。呆然自失。どうしても彼らの言葉でちゃんと知っておきたい。フォロワーさんの英訳をヒントに、音声翻訳アプリを使って自分なりに纏めてみた。訳に自信は全くないが、改めてタイムラインを遡ってみると、自分でも信じられない。


2019年
1月 全豪優勝で、史上8組目のキャリアグランドスラム達成。
そのロッカールームでピエールがニコに全仏と全英ではダブルスは組まずにシングルスに専念したいと告白。ニコはこの決断を受け入れる。
春 ピエールにアンディー・マレーからの全英のダブルスオファーが来る。最初は断ったが、ニコも別の選手と全英が決まっており、最終的にこのオファーを受ける。
6月 ピエールがアンディーと組んで全英出場(2回戦敗退)。ニコはエドゥアール・ロジェ=バセランと組んで全英準優勝。(ピエール曰く、この出来事がニコとの関係に大きく影響するとは思っていなかった。だが実際のところペア解消寸前までいった)
8月 シンシナティ・マスターズでニコとダブルス再開。全米出場(初戦敗退)。(ニコ曰くキャリアの中でも最悪な試合)試合後、ニコがピエールへ自分の気持ちを伝える。
9月 ピエールからニコへ、一緒にプレーしたいと返事をもらう。ピエールが長年のパートナー・ジュリアと婚約。
10月 ウィーン準決勝進出、パリ・マスターズ初優勝。
11月 ATPファイナルズ初優勝。


もうジェットコースターとしか言いようがない。年初にキャリアのピークを迎えた後、夏にまさかのペア解消危機があり、その秋に、パリ・マスターズとATPファイナルズ初優勝って。なんなのこの2人。その後2020年ピエールが長男を授かり、2021年全仏とATPファイナルズ2回目の優勝。Unbelievable 。

この2021年の全仏前まで2人は中々勝てず、苦しんでいたし、コロナ禍で夜間外出制限もあった地元フランス開催の大会で、地元ファンの大声援の中での優勝はかけがえのないものだったに違いない。だからこそ決勝戦試合後のインタビューで2人とも泣いていたのだ。

本当は彼らの全仏大会を振り返るブログにしたかったけど、どうしてもこのペア解消危機を乗り越えなければ、自分も先に進めない、と思ったので書き記しておく。ニコが語った全米での初戦と試合後の言葉。(あくまで意訳)この言葉がなければ、今の2人はなかったのだから。



「全米で再び一緒にダブルスを組んだ時、初戦は我々のキャリアの中でも最低の試合だった。我々はただコートに突っ立って、お互いに文句を言い合い、魂が抜けていた。

試合後、彼(ピエール)に伝えた。こんな言い争いは不要だ。我々が築き上げてきたものを捨てるのか。わかった。一緒にプレーするのはやめてもいい。でもお互い会って、挨拶(ハグ)して、ご飯を食べ、近況を話すことは出来る。我々が築き上げたものは変わらないし、誰にも奪われない。でも、自分は…君と一緒にプレーがしたい。確かに君がした(全英での)決断には傷ついた。だが思ったんだ。君が終わりにしたいならそれでいい、受け入れるよ。

2日目後、彼(ピエール)がやって来てこう言ったんだ。この間の僕らの会話、それが今の僕には必要だし、僕ももっと話し合いたい。あなた(ニコ)と一緒にコートに立つ喜びを感じたい。もう一度僕らを取り戻そう。まだ終わってない。」



私はこのペアの芯(真の支え)はニコの強い意志と、賢明な判断、的確なアドバイスだと思う。そこにピエールの閃きに溢れたプレーが相まって無類の強さを発揮出来る。お互いを思い合い、助け合い、高めることのできる類い稀なペアだからこそ、ずっとずっと観ていたいと思う。過ぎていく時間は無常だが、限りあるからこそ輝くものもある。私は彼らの1ファンにしか過ぎないが、いつまでも、いつまでも、彼らを応援し続けていきたい。彼らから貰った沢山の思い出が、私の人生の宝物だから。
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For the love of the game [tennis]

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“For the love of the game[黒ハート][テニス]

シンプルな言葉とともに添えられた5枚の写真。ライトの灯に照らされたガランとしたスタジアムと、人工的な光の中のロジャー。これらは試合後、ロジャーのインスタグラムとフェイスブックの投稿された。

膝手術から復帰したロジャーの今シーズン2大会目、クレーコートのローランギャロス。
クレーは得意とは言えないものの、直後に始まる得意の芝コートでの大会を目標にしているため、自分の調子を見るためにも参加した今大会。

フランスは夜9時に外出制限があるため、ナイトマッチは無観客、というのはわかっていたものの、何故その時間に試合を組むのか、何故そこに、もうこれが最後のローランギャロスとなるかもしれない選手の試合を入れるのか理解に苦しむ中、ロジャーはその舞台に立った。

誰よりもファンを愛するロジャーの試合に、観客の姿はない。
空っぽのスタジアムに打球音だけが響く。
39歳には思えないプレー、だが気温は下がり、コートは遅い。
試合は拮抗し、夜12時を過ぎた。

3時間35分。戦い抜いた。

試合後のインタビューで、TV画面を通して見ているだろうファンを思いながらプレーした、と答えたロジャー。この人は本当に…なんて人なんだろう。書いてて泣けてくる。

アンディー・マレーも呟く。試合結果なんてどうでもいい。2度の膝手術を乗り越えた39歳のロジャーが、午前12時半に空っぽのスタジアムでプレーしているのを見ているだけで元気づけられる。Do what you [黒ハート](自分の愛することをしよう)

彼自身も股関節の手術から復帰し、その後苦しんでいるだけに、このロジャーの2度目の本格的復帰戦とも言えるこの大会は、興味深く見ていたに違いない。

リシャール・ガスケも度々テニスへの愛を口にする選手だ。最近のインタビューでは、自分にとってテニスと言えば、ロジャー・フェデラーだ。と明言している。9歳の頃に自国のテニスマガジン表紙を飾った彼も、もうすぐ35歳。

ロジャーやアンディーやリシャールのように、歓喜の勝利や、打ちのめされるような敗北を、繰り返し何度も味わい、怪我を乗り越えてプレーをし続ける選手達にとって、何故そこまでしてプレーを続けるのか、コートに立つのか、はもう数百回も問われ続けている。

for the love of the game

答えはシンプルで明確。テニスを愛しているから。これ以上もこれ以下もない。
ただ愛するテニスのために。

テニスがあるから…今日も彼らはコートに立ち続け、ボールを追い続ける。

私達はその姿をしっかりと目に焼き付けなければならない。
彼らがプレーする限り。彼らのテニスへの愛を受け止めなければならない。
たとえそれがどんな結果であっても。

彼らを応援すること、それが私達ファンにとってのfor the love of the game なのだから。
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Nicolas Mahut inspired by “if” [tennis]

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昨日のウィンブルドン ダブルス決勝から一夜明けて、ニコが自身のインスタに上げていたメッセージに、感銘を受けました。奇しくもシングルス決勝後のロジャーのポジティブなコメントを読んだ直後でもあり、2人の素晴らしき37歳に拍手を送りたい気分でした。

ラドヤード・キプリングの有名な詩 ”if“にインスパイアされたもので、是非オリジナルの全文もお読み頂きたい。こちらの方の訳が私は一番しっくりきます。

昔、アンディとif の詩について書いたblogはこちら

ロジャーとラファがifを朗読する動画はこちら

下記はニコがあげたメッセージの意訳ですが、意訳過ぎるので、予めご了承ください。
なお、最後のifはニコの文章。オリジナルの詩の最後にもある、“You will be a man! my son”と同じ締めくくりなのは、ご自身の息子さん達に充てられたものかもしれません。

ニコのインスタはこちら

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今日ほどキプリングの詩が頭の中で繰り返されることはない...世界で最も美しいコートの入り口に掲げられたこの数行は、試合前にはさほど目に入らず、試合後には大きな意味を持つ。特にうなだれることなくロイヤルボックスへ、準優勝のプレートを貰いに行く時は。

ありがとう、エドワール。君の素晴らしい勇気とコート内外で僕らが過ごした素晴らしい時間を、決して忘れることはないだろう。

おめでとう、ホアン-セバスチャンとロベルト。初のグランドスラムタイトルと、ダブルス世界1位に。勇敢で息の合った素晴らしいチームだ。

そして最後に、僕のチームに感謝を。毎日、良い時も悪い時も、励ましてくれる。今以上に君達が必要だ。

"もし君が敗北の後に勝利しても、この2つの虚像を同じものとして受け入れることが出来るなら
もし君が勝者はひとりで、他の全てが敗者であったとしても、勇気を持ち続け、顔をあげることが出来るなら…
そして…君は一人の立派な人間になるのだ"


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Pierre-Hugues and Andrew in WB [tennis]

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今までいろんな大会を観に行って、お土産にタオルを買ってきたのはRGとWBだけ。どちらも初めて行った2016年のもので、特にWBは130回の記念大会だった。その年、優勝したのは、シングルスではアンディ・マレーそして、ダブルスではエルベール/マウだった。

3年後のWB。まさかアンディとピエールがダブルスで組むとは思ってもみなかった。2人を取り巻く環境は3年前と大きく変わっていて、特にアンディは選手生命の危機を乗り越えての出場だった。半年前のAOでのアンディの涙の会見をみた後では感慨もひとしお。Queen’sでの復帰はイギリス国民だけではなく、世界中のテニスファンの誰もがアンディの復活を祝った。そのQueen'sでの会見で、アンディはピエールと組んでWBに出場することを宣言。

ニコ自身にも申し訳ないし、ニコファンにもとても複雑な心境だったろう。AO でのキャリアグランドスラム達成直後、ピエールはシングルスに集中したい、とRGもWBもダブルスは出ない宣言をしていたのだから。マドリードでアンディのコーチ、デルガドから最初のオファーを受けた時、ピエールは断っていたし、RGの最中に言われた時も同じ返事だった。

でもピエールにとって、シングルスで向上を目指すどんな選手にとっても、シングルス世界一の選手からの申し出、アンディにとってのホーム、沢山のファンが駆けつけるであろう、伝統のWBで試合をすることは、千載一隅のチャンスだったし、自分の人生を振り返った時、こんな機会を逃したら絶対後悔するとわかっていたから、最終的にオファーを受けたと思う。WB伝説の選手、自分を指名してくれたのに、他の誰かと一緒にプレーするアンディを見たくなかった、とWB始まる直前のインタビューでピエールは話していた。

アンディと一緒にいることで学べること、感じ取れる事、余りにもポジティブな要素が沢山ありすぎる。だが同時にプレッシャーもかかる。実際彼らは前週の金曜日に初めて一緒に練習したばかりで、日曜にピエールが右太腿の痛みを感じた時には、ピエールはちょっとパニックになったに違いない。検査結果は良好だったため、月曜のシングルスには出たが、アンダーソンに敗れ、残るはアンディとのダブルスのみ。

そしてついに試合当日。相手は前週のチャレンジャー大会で準決勝まで行ったコピル/アンベールペア。第1セット。アンディもピエールも緊張していて、コピルの目の覚めるような鋭いサーブと、この舞台を満喫している笑顔のアンベールくんが第1セットを先取。前週のイーストボーンでの初戦のようになってしまうのか…と観客は思ったに違いない。だが、アンディもピエールも緊張がほぐれ、お互いの動きがわかってくると、どんどんプレーが噛み合ってきた。アンディ曰く、5セットマッチのダブルス良いところの一つは、お互いを知り合う時間が取れること。そしてダブルスで必須なのはコミュニケーション。

練習ではなかなか味わえない、実戦の緊張感の中でのお互いの動きや、考え方、サポート、強さ、弱点など、経験を積むことでしか分かり得ない数々。アンディとピエールは試合の中でお互いの共通点を深めていった。とは言え、急造ペア故に、スコアには現れない、僅差の戦いだった。ピエールは何度も試合中、フッと笑顔を見かけたし、逆にいつも自虐的に笑うアンディが、真剣な表情だった。とにかく楽しむ、これが2人に共通した考えであり、もちろんもっともっと試合を重ねられたらいいだろう。

願わくばアンディにもピエールにも、素晴らしい思い出となりますように。
いや、もう十分、思い出深い体験だろう。
いつも50人以上のプレスに囲まれ、国の重責を負ったアンディが、戻ってきたコートでテニスをする喜びや楽しみを思い出している、それだけでもう十二分ではないか。

ピエールもその傍らで、アンディのパートナーとして思いやりと誇りを持ってプレーしている。試合後、時間を取って沢山のファンへサインをするアンディを、ピエールは見えないところでちゃんと待っていて、笑顔で迎える。それを見ているだけで、じんわりしてきた。試合直後のインタビュー写真を友達が送って来てくれた。2人とも素敵な笑顔。同じチーム、“仲間”、なんだよな。

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2016 Roland Garros 観戦記 [tennis]

Roland Garros

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私にとって生まれて初めてのグランドスラム。今から3年前の2016年、あの地で錦織君を見たくて訪れました。あれ以来、タイミングが合わず行けていませんが、私の中ではまだまだあの時の想い出がキラキラと輝いています。その当時のblogも一番下に置いて置きますが、私が行った年は16年ぶりの雨天中止があり、セーヌ川が氾濫した年なので、blog自体は愚痴と、感想が多いので、大した情報ではありません。

ただ今から考えると、不思議なご縁が。私の初日には4回戦、錦織対ガスケ戦があり、私が持っていたチケットはスザンヌ・ランラン。で、錦織君達はフィリップ・シャトリエ。のっけからコートが違います。到着日の夜、翌日のOOPが発表されてから夜中のリセールチケット確保まで、紆余曲折あったものの、無事チケットが取れたのは、リシャールファンのおかげなのです。この場を借りてお礼を!その節はありがとうございました!

そして、後年リシャール自身が語ったところによると、この日の錦織君との試合はリシャール・ガスケにとって生涯忘れることの出来ない試合であり、翌々日のアンディ・マレーとの準々決勝は、リシャールにとって最も早く忘れたい試合でした。そんな2試合を生で観戦した自分にとって、私が初めてテニスに触れた時から生まれた不思議な絆を、リシャールとリシャールファンに感じてしまいます。借りてたアパートの1階のお店の名前もリシャールだった…

さらに、初めてテニスラケットでテニスボールを打ったのも、ここ。地下のRG Laboで、ロボットとの3球対決でしたが、あの、ラケットが真に当たった感触は一生覚えてるでしょう。あのカタルシス。生まれて初めて、がもたらした素敵なギフト。Roland Garrosは、今でも私が一番好きな大会です。

では、そんな3年前の情報ですが、書いてみますね。今はもうNo.1コートもNo.18コートもなく、2019年からは新しいコート、Simonne Mathieuがオープン。常に新しくなる会場地図、内部なので、極々一部だけしか参考にならないかもしれませんのでご了承ください。



2016 RG覚書

★Bienvenue a Roland Garros
(ようこそ!ローランギャロスへ)

RGには会場入り口が3つありますが、わたしが利用したのは地下鉄(Metro)10番線のPorte d'Auteuil駅に近い入り口。地下鉄駅内のプラットホームは、椅子がテニスボール色になり、壁のポスターも一面RG仕様に。ここからかなりテンション上がります!地上に出るまでの動線も素晴らしく、地上に出て、会場へ向かう道路には、フレッシュな美男美女が"Bienvenue a Roland Garros!"と笑顔で声をかけてくれます。

これはめっちゃ嬉しかった。毎日、雨の日ですら、彼らは笑顔を絶やさない。会場内でもやはり若い彼らが沢山いて、ビジターを笑顔で癒していました。絶対、顔で選んでるだろう、というツッコミは別として。私がRGの一番気に入っているポイントはここかも。どんなに設備が良くても結局は人なのです。彼らの存在がどれだけ心を明るくしたか。

地下鉄駅から会場までは結構歩きます。その間セキュリティーチェックポイントが1度か2度、ありました。コートを着てる場合は前を開けてみたり。あの悲劇のテロの翌年でしたから、結構念入りです。先へ進むとゲート手前で長蛇の列。持ち物チェックと身体検査。そこが終わるといよいよゲートに。機械にチケットのQRコードを読み取らせ、記名式で、写真付きID(パスポート)チェック。そこまで終わると、さあ!憧れのRoland Garros!


★billet (チケット)

Roland Garrosは全て公式サイトを通じてチケット(新規もリセールも)を購入します。このシステムは素晴らしくて他の大会も見習って欲しいくらい。前述のようにOOPが発表されてからのチケットの動きが結構あるので、席を余り選ばなければ、そこが狙い目でしょう。私はRGのアプリ、その当時は公式とMyRGの二つのアプリがあり(今年から統合?)自分自身のチケット情報はMyRGに登録して、会場入り口でも携帯のQRコードを翳して入場していました。

またこのMyRGではテイクアウトのプレオーダーもできるので、長蛇の列の並ばずにハンバーガーとかピザ?とか受け取れるサービス、毎日のオススメグッズ商品、RG予選中は一部選手の公開練習情報、訪問当日のハイライト映像など、かなり有益な情報が出るので登録はオススメ。


★profite de l'instant (大会を楽しもう)

会場の入り口付近にごそっと置いてある無料のデイリープログラム(Quotidien)には、その日の注目の試合などがピックアップされてる。普通の新聞みたいな紙質ですが、訪問日の思い出に是非。大会公式プログラムはおっそろしく分厚いファッション雑誌並みの重さで、前年の男女シングルスチャンピオンの特集が。結構なお値段はするものの、大会2週目に入ると何故か無料で配ってる…。

因みに会場内にはキオスクのようなニューススタンドもあって、レキップ紙とかも買える。お気に入りの選手が勝った日の翌日の新聞とか、記念になるかも。スポンサーブースではフランスのテニスマガジンブースに立ち寄った際、雑誌購入が条件だったけど、トップ選手のポスターや、彼らの名前入り缶バッジを貰えた。(あるのはbig 4とフランス トップ選手ぐらい)

会場内のトイレは簡易トイレであっても工夫がされてた。ドアのバーが電光色で、赤と青に光って空いているか使用中か一目でわかるというもの。懐かしの#1コートのトイレもグラフィックで良かったなぁ。

そうそう、やはり大会に来たら選手達の練習、見たいですよね?でも、RGは練習が公開されていないんです(泣)インフォメーションデスクに行っても教えてくれません。その当時はアザーコートで試合が終わった時ぐらいしか選手が見れなくて。それ以外の機会に会えたら、ものすごくラッキー!という感じでした。私が見かけたのは、練習終わって歩いてたHerbert/Mahut 、プリスコバにステパネクさん、チャンコーチぐらい。

ただ…小耳に挟んだ情報によると…グランドキーパーのおじさん達は練習コートを把握しているようです。問題は…おじさん達は英語を喋れるかわかりませんが…。

でもそんな中、ちょっとした場所を発見。フィリップ・シャトリエは、4方向(東西南北)にフランス・テニス4銃士の名前(ジャン・ボロトラ、ジャック・ブルニョン、アンリ・コシェ、ルネ・ラコステ)がついていますが、ボロトラとブルニョンの角17番入り口に、メディアにインタビューされる選手達が現れます。私の時はガスケとその当時ペア組んでたクエバス/グラノイエルスを見ました。いつ現れるかは定かではありません…。

万が一、雨に降られたら。私が訪問した2016年は雨に祟られた年で、16年ぶりに雨天中止。大会からは返金処理として、チケットを郵送するように言われたけど、面倒だったのでやってないし、来年の同じ日の試合チケットを一般販売より前に購入、というメッセージも来たけど、購入はしていません。また雨天中止の翌日もまた雨で、試合時間が2時間を超えなければ、半額返金だったものの、試合は2時間1分…。

まあ、自分は雨女なので、最大限にパワーが発揮されてしまった訳ですが、会場内で雨宿り場所としてはRGラボがありました。#3コートの前にある建物で、入るには大会チケットを提示。地下に降りると、まず目に入るのはRGの歴史を展示した小さなエリア。RogerやRafaのユニフォームが展示されてました。

奥に行くと、ストリンガー達が公開で作業していたし、大会中に選手と触れ合うブースや、テニスロボ対決、サービスの速度を図るゲームブースや、バーチャルリアリティでシャトリエのコート中を探検するなどのブースがありました。雨の日はゆったりしたソファが置いてあるこのエリアは大混雑。ここ以外に屋根があるのはランランとシャトリエの一部と、レストラン関係だけなので。


★souvenir (お土産)

Roland Garros 会場内の公式グッズはオンラインに比べ圧倒的に品揃えが豊富。雨の日はここでお買い物をオススメ。会場内にお店は散らばっているけど、私は(porte des mousquetaires)と呼ばれる#3コート近くの会場入り口付近のお店が大きくて良かった。
特に洋服関係が充実し過ぎ。みんなが被っているあの有名なパナマ帽はちょっと高いけど、オレンジと緑の折り畳み傘とか、本当に欲しいものだらけだけど、ここで一番のオススメは、RGの赤土が入ったキーホルダーかな。

大会中よく通ったLavazza のコーヒーショップ。RGプリントのプラスチックカップで、料金にカップ代が含まれ、返却すると、確か1ユーロ返金して貰えた。返却せずにお土産として持ち帰ることも出来る。コーヒーにはラテアートでRGロゴを入れてくれるのが毎日楽しみで。カフェには携帯充電器も置いてあった。ペリエもRGバージョンで普段飲まない私も、ついついロゴにつられて買ってしまった。レモン風味のスパークリングウォーター、美味しかった。

それと、もう一つ、私のお気に入りは、思い出チケットプリント。スザンヌ・ランランの近くに来年のチケット販売ブースがあり、ここで名刺サイズの大会ポスターカードの裏に、当日のチケットをプリントしてくれるサービスが。有料か無料かは覚えてないけど、日にちと自分の名前も入るし、記念になりました。こうゆう細かな所、ビジターを楽しませようとするところが心をくすぐるのかもしれません。

ざっとこんな感じで書き出しましたが3年前の情報なので、ほんの参考程度に。いよいよ明日から予選が始まる2019年のRoland Garros。クレーコート シーズン最後の大会。グランドスラム。今年はどんなドラマが生まれるんでしょう。

最後に、試合中のカウント覚書

0 Zero ゼロ
15 Quinze キャーンズ
30 Trente トラント
40 Quarante キャラント

15−15 15A キャーンズ・ア
40−40 40A キャラント・ア
↑所謂deuce(デュース)ですが、最初のデュースはこれ
2回目からはegalite(エガリテ)
アドバンテージはavantage(アヴァンタージュ)

試合終了は Jeu, set et match (ジュ セッ エ マッチ)
因みにアニメ 「エースをねらえ!」のフランス語タイトルはこれ

楽しいテニス観戦を!Bon journee


プロローグ

パリ到着

錦織vガスケ戦

錦織vガスケ戦2



雨2

振り返って

エピローグ

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マドリード2019 観戦記まとめ [tennis]

マドリード2019観戦記まとめ

はっきり言って、超長いです。写真なし、文章だけ。
全くの主観です。とりあえず覚えているうちに書き留めました。

記憶に残っているのは真っ青な空。そして駆け巡った様々な想いです。

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プロローグ

観戦1日目

観戦2日目

観戦3日目

観戦4日目

エピローグ
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Mutua Madrid Open 2019 epilogue [tennis]

パリ発航空機で座席に座った際、隣の席のお兄さんがレキップ紙を持っていた。あ!これリシャールの復帰戦へ向けてのインタビューが載ってるやつ!持ってくるの忘れた。慌てて席を立ってキャビンアテンダントに事情を話すと、余ったらお座席にお持ちします、と。

普段は機内では眠れないタチだが、今回はぐっすり。ちょうど目が覚め掛けた頃に、膝の上へ、例のレキップ紙が置かれる。実は機内で眠りに落ちる前、マドリード滞在記を書き留めながら、色々考えていた。疲れからか、最後のピエールが話しかけた言葉を聞き取れなかったこともあり、ちょっと気分的に落ちていたのだが、ひと眠りして、膝の上のレキップ紙を見た時、何かのお告げのように、閃いた。ああ、私は幸運なんだと。もしかしたら在庫切れの可能性もあったのに、こうして私の手元にやってきた。ほんの小さなことだけど、恵まれていたんだな、自分、と。

帰宅して、丁度ピエールとスタンの試合を第2セットからTV観戦。自分があそこにいたんだなぁ、今TVで映っている、このピエールと会ったんだなぁ、と思うと身震いがした。なんて恐れ多いことをしたんだろう、と。ピエールはテニス界のスーパースターだよ、ダブルスでキャリアグランドスラムを獲った選手だよ。そんな偉大な選手に気軽に会って話ししようなんて、と。思わず、観戦記を書くのを止めようかと思った。これは日記みたいなものだし、誰に見せる必要もない。これまでの観戦記も書いたことないんだし、と。ただ自分のためだけとしても記録しておけば楽しいですよ、とアドバイスをいただいたので、なんとか書き綴ることが出来ました。

あれから数日経って、現場であれこれ悩んだことも、落ち込んだことも、今となっては記憶の彼方。で、あれば楽しかったことを記録しておくのも悪くない。実際、読み返すと信じられない事ばかりだった。出発前の不安や煩わしい出来事もあったけど、終わり良ければ全て良し。嬉しいこと、信じられない奇跡のような事の方がよっぽど大事。

2年半追い続けてきたピエールにようやく初めて会えた去年のMCでの奇跡から、WB、そしてデ杯決勝後の触れ合い。そして今年ドバイ、怪我で会えず、マドリードで半年ぶりに出会えたピエールは、眩しいほど輝いていた。そして信じられないくらいファン想いの、涙が止まらず、身体が震えるくらい優しい、いつものピエールだった。私はテニスをしないから技術的な事はわからない。テニス選手のピエールというより、人としてのピエールを尊敬しているし、弱さも持っているピエールだからこそ応援したい。

スペインの神様は素敵な機会を私にくれた。ピエールにも、長年会いたかった友人にも、美味しい食事も。出会いの奇跡に恵まれまくったこの滞在。さすが射手座の本拠地、引きが強い。何かに導かれてここまで来たとしか思えない。私はただ流れに身を任せていただけだったけど、そんな時もある。リラックスする事で閃きや良い事を感じ取れる力が働いたのかも。初日は力みまくってて、2日目から本来の自分になれた。短い滞在でも、余りにも濃い時間を過ごした。今は起こった全てのことに、出会えた方々に感謝を。そして陰ながら支えてくれる方々にも深い感謝を。最後にピエール、あなたに会えたことは私の人生にとってかけがえのないもの。あなたがくれた、大きな包み込みような優しさは一生忘れないでしょう。

いつもあなたに会うと高村光太郎の、この詩の一節を思い出します。

私はあなたの愛に値しないと思ふけれど
あなたの愛は一切を無視して私をつつむ

ありがとう、ピエール=ユーグ。ありがとう。

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Mutua Madrid Open 2019 Day 4 [tennis]

5/6月曜日。滞在最終日。今日はピエールに最後に挨拶してから帰国しよう。ホテルを早めにチェックアウトし、空港へ向かう。荷物を預ければ、ギリギリまで会場にいれる。観光をちょっとしようとも思ったが、市内経由だと時間ロス。中途半端になってしまうので、早いけどタクシーで会場へ向かうことに。

会場前は長蛇の列。だが私は外で待機。錦織くんとデルポのダブルスはあるものの、ピエール待ち。公式の練習情報では、今日はニコと一緒に練習の予定。最後、何を話そうか…、ニコ背中大丈夫かな…?自分が落ち着かないからか、練習時間が迫るにつれ、ソワソワしてきた。ピエールが現れたのは、練習4分前。

あれ?ニコは?と聞く間もなく、ピエールが何か話しかけてきたが、何故かその時ばかりは私の耳が働かない。??なんて言ったの?とキョトンとしてる間に、あげた右手にハイファイブ。いつもはペタ、って感じが今日ばかりは、バッチーン!と痛いくらい。時間がなかったので、結局何も聞けず、一緒にいたサントロとフィジオが笑顔をくれたので、そのまま見送った。

2日連続、何も出来なかったひと。その場では落ち込んだものの、こうして目の前で会えたこと自体が奇跡だから、と今なら言える。

その後会場に入り、錦織くんデルポのダブルスではなく、あえて勉Janダブルスへ。相手はクボメロ。1回戦でなんつう相手だよ。試合が進んで行く内に、ご友人と一緒にフォロワーさんの一人で、心の友とも呼べる方が現れた。彼女に会うのも楽しみに、マドリードに来たのだから。これまで中々お会いできず、ご自身は九死に一生を得てマドリードに来られた。初めてお会いした時は「よくぞ、よくぞ、いらっしゃっいました!」とドラマのような台詞しか出て来なかった。

試合を見ながら、色んな話をした。(勉Jan すまぬ)人生にはここでしか、この瞬間でしか語れない話があるのだよ。(勉Jan 本当にごめん)

試合後、まだまだお話したかったが、お身体に負担をかけてはいけないので、ホテルへ戻る彼女達を見送り、会場内を彷徨いながら、大会中を振り返る。が、色んなことが起こり過ぎて頭の中の整理がつかない。リシャールの復帰戦試合は見れないから、早めに空港へ。マドリードから(寒い)パリを経由して、無事日本帰国。

つづく
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Mutua Madrid Open 2019 Day 3 [tennis]

5/5日曜日。またもや時差ボケで早朝に目が覚める。SNSチェックをすると、何故かこの日、ピエールがTwitterで私があげた金曜日の練習写真をRTしてくれていた!今だかつて、いいね!は数回、RTも一回しかなかったのに、今日に限って2つもRTしてる!(どうした?)しかも、昨日の試合写真じゃなくて、一昨日の練習写真。何が起こったの?

昨日同様、二度寝で目覚めた朝、すこぶる身体がダル過ぎた。が、今日もあの見れない練習コートだし、予選最後の試合が第4コートの第4試合に組まれていた。そんなに早く行かなくても大丈夫。なので、これまた近くのサン・フランチェスコ教会へ。すぐ横に素敵な薔薇園が。昨日の教会以上に素晴らしい内装。たまたま日曜ミサのタイミングに合ってしまい、そのまま参加することに。スペイン語だけど、シモン・ペトロの話しをしてくれていた、と思う。ただ30分以上経っても終わらないので、途中退席して、会場へ向かう。

地下鉄3番線、ソル駅からは直通で20分程度。そこから会場までは徒歩10分ぐらい。マドリードはびっくりするくらい毎日快晴で青空に旧市街の建物は映えるし、テニス観戦には最適。ちょっと暑すぎる時もあるが、寒いよりいい。丁度ミュンヘンが悪天候で雪がちらついていた。(同時期なのに!)

会場に入る手前で昨日同様、練習入りするピエール待ち。昨日以上にドキドキしてる。またあの笑顔が見れたらいいなぁ、と。現れたピエールはちょっと日差し眩しそう。そして私を見るなり開口一番、「Are you O.K?」と。はい?何で?びっくりして「だ、大丈夫だけど…?」と。そのまま練習コートへ。え?何?ちょっと待って、なんで、大丈夫?とか聞かれるの?頭の中がぐるぐるする…。

なんだかショック状態のまま会場入り。落ち着こう。お気に入りのカフェ・コン・レッチェを片手にベンチで考える。いや、体調万全ではないけど、なんで知ってるの?考えられるのは、自分のツイート。ピエールは私のツイートをRTしてるし、タイミング的に合う…。いや、でも、心配されるのは嬉しかったが、余計な気遣いをさせてしまったほうが申し訳なくて、しばらく座って考えこんでしまった。

しばらくして、落ち着いた所で、一旦なおみちゃんの試合が行われているセンターコートへ。今回、金曜から月曜まで通しの"テニスファン"なるパッケージでセンターコートの最上階ではあったものの、中々見通しは良いし、料金は60ユーロ。デ杯決勝を見に行く可能性もあったので下調べがてら中に入る。と、ここで面食らう出来事が。

なんと座席番号が通路挟んで奇数と偶数に分かれてる。つまり1番の隣は3番。余りにも驚いて、二度も三度もキョロキョロ左右見ながら、自分が見てるものが本物なのか、確認する。やっぱりそう。なんだ、これ(苦笑。なおみちゃんの試合が終わり、会場を出ようと入ってきた入り口に向かうとおじさんがスペイン語で何やら喋ってる。どうやらブロックの出口は反対らしい。しかも階段降りたところでも、再度チケット確認が入る。なんでだろう?不思議だ。

次は人で溢れかえっているだろう、Rogerと錦織くんの練習を見に行ってみよう。マドリードでは結構大物同士の練習が組まれていたけど、この組み合わせは感慨深い。昨日たまたまテニスに深く入り込んだキッカケを、現地で初めてお会いした日本人の方と携帯充電待ちに話していて、2015年ロンドン・ファイナルズのこの二人の試合を最前列で見たことが強烈に思い出された。あれから早3年半…。怪我で長期離脱を経験した二人が、再びここにいる。しかも、クレーのRoger!二人の練習、ほんの30分でも見応えあった。

さて、ピエールの試合まで時間があるから遅めの昼食。と試合コート横のフードトラックで注文待ちの間、SNSチェック。ん?IGにお知らせが…(!!!)なんと!ピエールがTwitterでRTした練習写真を自分のIGに掲載してる。しかも、"Thanks for the pic" と私のアカウント名入りで…。OMG。

信じられない…今朝も、さっきも、そして今も…なんだこれ…一体何が起きてるの?

フードトラックに並ぶ列の中で、1人泣いてた。誰にも見えないように。去年MCでプレゼント渡した後にIGストーリーであげてくれた、プレゼントありがとう映像に続き、ピエールは本当に優し過ぎる。事情を知る方からメッセージが来て、この写真ありがとう、にはIGにあげた"写真"だけじゃなくて、プレゼントした"写真"も含まれるのでは?と。読んで、涙が止まらなかった。

その後、動揺して買ったコーラをズボンにブチまけてしまったが、気にしない。この状況で、そんなことはどうでもいいのだ。サンドイッチも、コーラも、ビールさえ飲んでも酔わない。正気の沙汰ではない。たった1日の内にこんな奇跡が続けて起こるなんて。

ピエールの予選最終試合は、声が枯れるまで応援する!絶対に!決意を新たに、コート4へ。昨日、対戦相手はTomicよりHaaseが…とは言ったものの、私個人としてはHaaseのシングルスを見るのは初めてで、かなり厄介だよ、とは聞いていたものの、昨日のTomic戦もMP握られてからの逆転だったし、MSの予選は誰が来ても強いのはわかっていた。

試合開始直後、Twitterで知り合った海外の方とようやく会うことが出来た。普段、大会ではあまり積極的にフォロワーさんとは会わないものの、今回は沢山の出会いがあった。翌日も勉Janの試合中にも、別の方々とも会えたし。これも一期一会。お会い出来て光栄でした。

さて、ピエールの試合。主審はJamesさん。私はこの方は好印象。去年のデ杯決勝で練習ボールをくださったのは、この方だし。この日は試合の初めからラケットのテンション変更を依頼。ただ持って来たのは第1セット終了直前…(そんなものなのかしら…?)

第1セット試合中、観客席の一部がグラウンドキーパーの待機場所や、スタッフが例の通路からコートに入る所が、選手から丸見えで、ひっきりなしにスタッフが出入りし、あろうことか試合中にグラウンドキーパー達が笑い話してるもんだから、Haase激怒り。試合中も、ベンチでも主審に文句言いまくっていた。主審がグラウンドキーパー達にAmigos(アミーゴス)と声をかけてるのを聞いて、コメディ映画を思い出して笑いそうになった。(その後スタッフの出入りは試合中は殆どなくなった)

ピエールは今日は1stサーブが中々入らない苦しい展開。第1セット、先にブレイクされるものの、即座にブレバ。だが結局5-7でセットダウン。新しいラケットが届いた第2セット。いきなりブレイクされたものの、即座にブレバ。第1セットより積極的になり、第2セット6-3で取り返した。

この試合、ピエールには沢山の応援があった。男子2人がいつも掛け声をかけていて、
"Let's go Pierre-Hugues, let's go パンパン" とか、"Pierre-Hugues! チャチャチャ(?)"みたいなやつで盛り上げてくれ、私もできる限り、声を出したし、周りはピエール応援が多くて、8割方ピエール寄りだった。

これだけの観客がピエールを後押ししている。予選とはいえちょっと感激していた。さあ、勝負の第3セット。先にブレイクしたのはまたもやHaase。今までは即座にブレバしていたのが、2-5までリードされてしまう。ピエール自身がイラついて、ラケバにタオル投げつけたり、コーチ側に向かって、お手上げポーズで何か喋ったり、あまりの怒りに大声で叫びだした場面もあった。

HaaseのSFM、MP2度握られたものの、そこから粘って粘って粘って、土壇場でブレバ!5-5まで戻し、タイブレークへ。このタイブレ、私自身が何故か喉が乾いていたのか、熱暑に近い中、何も飲まずに声援を送っていたからか、いきなり喉が詰まり、息ができなくなった。ゼイゼイして、マジで死にそうになった。

タイブレークは最初ピエールのミニブレから始まったものの、2つのミニブレを許し、3−5とリードされる。だがそこから4連続ポイント奪取で、最終的に7-5で勝利!ピエール自身も試合後のインタビューで、何故勝てたのかわからない、と話していたように、どっちに転んでもおかしくなかった。

でも私は(試合中ずっと、神様、神さま!ってお祈りしてた、特にタイブレ)ピエールへの大声援が彼を後押しし(デ杯でもそうだが、声援はかなりピエールの力になる)また彼自身の我慢強さと、リスクを恐れない積極性にテニスの神様が微笑んでくれたのかな、と。これで本戦へ!

試合後、次に試合のあるコートなので、短い時間で出来る限りファンへサインや写真を撮り、コートを後にした。私もコートを出てすぐ裏の水辺に立っていると、ピエールの名を呼ぶファンの声に、頭をあげると、駐車場から入り口寄りの建物へ向かっていくピエールの姿が見えた。あぁ、ここからでも遠目に見える。あの潰されそうな列で待つより、遠くでも姿が見える方がいい、なんて贅沢なことを思ってしまった。でもこれは練習前に会えてるからだよ。

予選が全て終わり、本戦に組み込まれたピエールの対戦相手はStan。どこに入っても厳しいと思ってたけど、よりによってそこ…。明日はピエールは試合がなく、練習は例の見えないコートでニコとの予定。私も明日は午後までしか居れないから。

この日の夜は一人でバル巡り。美味しいタパスとカバを頂き、また別のバルへ。カウンターでちょっと注文して、すぐ移動。一人旅にはかなり楽。一人カウンターは本当、楽。

つづく
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