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Saize the Day [Column]

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Trinity Collegeの八重桜

一夜明けて。昨日はTrinity Collegeのツアーに行ってきた。その前後にダブリンでのドラマロケ地巡り、といっても(自分が選んだ場所)は少ない。コネルのセラピーの場所とマリアンのダブリンでのフラット。その後、運河で一息入れることに。

旅行も10日目。風邪をこじらせてしまった自分としてはちょっと気分的に感傷的になっているのかもしれない。日本から持ってきた風邪薬は終わってしまったし、とにかく寒い…。誰かと話したかった。誰でも良いわけではない。わかってくれる誰かと。

日本は土曜の夜。その内一人と連絡がついた。話始めるとこれまでのことも含めてとめどなく言葉が出てきた。風邪ひいて声がガラガラで鼻声なのに(苦笑)話を聴いてくれてスッキリしたところで体調の悪いことを友人が気にし始めた。荷物も最低限だからセーターとか持ってきてない。薬も切れたのなら何処かで買えないのか。とにかく肺炎になる前になんとかしなさい!と忠言され、電話を切って近くの薬局へ。

化粧品の奥に薬局がある感じで、症状を伝える。今飲んでる薬を伝えると奥から薬剤師?が出てきた。あ、アイリッシュ英語…ここに来た初めて聴いた感がある。風邪の症状の話をしているのに、英語が気になる私は一体(苦笑)5分ぐらい話したところで薬を購入。喉の痛みと寒気、たまに鼻水って言う症状で、うがい薬はまだあるので、一旦喉の痛みに効くものを。

薬局を出て箱を開けると意外なことにドロップ(飴)タイプだった。処方としては強いものだったけど、飲んだらみるみる効く感じが(思い込みって怖い)、その後街へ向かいセーターを探す。ガーデン沿いに歩いて行くとなんとウールのお店が!おおお、もうここじゃないか?

中に入ると女性ものは優しい色合いのセーターが並んでいた。試着してみると首周りがきつい。私の頭がデカいのか?どちらにしても首周りがきついのはしょうがない。脇の辺りもなんか大丈夫かな?いつもに感じと違うんだが…。いずれにせよ、セーターは買わねば、と言うことでお買い上げ(笑)

薬も効いて、セーターも買ってMission Complete な感じで何処かでビールが飲みたくなった。入ったのは一見すると普通のパブだけど、気のせいかオーナーがすごく気を使ってくれるし、せかせかしてない。他のスタッフも話しかけ易い。ギネスを注文して席で待ってると、隣のテーブルに女性3人がいた。ベルファストのタイタニック博物館の話をしてる。会話が耳に入ってくる。あ…ここでもアイリッシュ英語(笑)ようやくアイルランドにいる気分になれた気がした。

たまたまウェイターさんと彼女達の会話(ラグビーかサッカーか)の話が聞こえてきて、思わず笑顔で聴いてたら隣の女性が話しかけてくれた。何処から来たの?と言うたわいのない会話から2人の姉妹と後からくる弟さんと先に来ていた弟さんの彼女の3人だった。上のお姉さんは日本に行ったことがあるらしく、東京、京都、奈良、大阪、広島など周ったよう。

その後、Normal Peopleがキッカケでアイルランドに来ることになった、と言う話をしたら即反応!Paul Mescal ね!とちゃんとわかってくれた(笑)もう嬉しくて、どんどん色んな話を彼女らとした。途中弟さんも一緒になり、彼女たちは夕食までの一杯でパブで待ち合わせをしていたらしい。帰り際、バーテンダーがビールを持って来る。なんと彼女らがギネスビールを奢ってくれた!信じられないくらい良い人達!アイルランドでの滞在を楽しんでね!と笑顔でお別れした。

もうその時点で私は泣きそうになったけど…ここはパブだ。追加でサンドイッチを注文してゆっくり食べた。部屋に帰ってから買ってきたセーターを眺めてみる。白より緑にして良かったな。今朝、そのセーターを早速着てるけど、ラグラン袖に編み目がすごく複雑に入り組んでる感じがする。調べたらアランウーレンミルズ Aran Woollen Millsのものだった。日本にも輸入はしてるみたい。

さてそろそろ時間です。ダブリンを離れゴールウェイへ。電車の駅が郊外なのが気になる(苦笑)けど、今日は移動のみなのでゆっくりできそう。風邪の症状はだいぶ和らいできた感じ。でも今日から天気は下り坂。治りかけが一番肝心だから、慎重に。ではまたね。
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The place where in my heart [Column]

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昨日からアイルランドに来ています。

正直、戸惑っています(苦笑)なので文章もグダグダ。

これまで私はイギリスが大好きで、何かあるとすぐイギリスに結びつけていて、イギリスを旅するのがコロナ後の夢だった。今回の旅はアイルランドのドラマNormal Peopleや俳優さんPaul Mescalがキッカケとはいえ、イギリスのついで(ごめんなさい)行く感じだった。

実際にアイルランドに降り立ち、到着後アイルランドに住む日本人ガイドさんに会い、ドラマや俳優さんの話を聞いたりしてる間は良かった、日本語だったし。昨日、ドラマNormal People のロケ地2ヶ所を巡り、偶然にも高校の中に入ることが出来た(本当にあの掃除のおじさんがゴミを出す一瞬だけだったの、泣。ありがとう!)

でも宿に入りヒーターがつかないトラブルがあり(4時間後に解消)、宿の近くにロケ地2ヶ所あったので歩いて探しに行ってみた時、ちょっと違和感を感じた。なんだろう、この似てるんだけど違う場所(パラレルワールド)にいる、オルタネイトユニバース(並行宇宙)。イギリスのようにパブもあるし、公園もあるし、レンガ色の建物もある、でも時々アイルランドの旗が見えると、あれ?ってなる。私の脳が錯覚を起こしてる。

アイルランド出身俳優さんや作品が沢山ノミネートされた今回のアカデミー賞。賞は獲れなかったけど、これほどまでに認められたことも素晴らしいと思う。でも現実はさらっと流される。アイルランドは今年独立100周年であり、北アイルランド紛争終結は25周年を迎える。これまで日本でもアイルランドは様々な形で取り上げられたはずなのに…私は中々触れることがなかった。隣の国なのにな…なんとなく罪悪感を感じてしまう。

今朝、寒さと疲れ、喉も痛いし、風邪をこじらせ、体調は最悪だったし、気分も上がらなかった。ダブリン郊外のロケ地に行こうとGoogle Mapが示す駅は宿から歩いて30分。アイルランドの交通系カード持ってなかったのでインフォメーションに行ったら隣のSpar を勧められたものの、扱っていないとのこと。もうこの時点で心折れそうになる。

なんとかDART(電車)の駅に着き、南へ下る。今日は曇りのはずなのに何故か晴れている。海沿いを走る列車が気持ち良さげに風を切って走って行く。ドラマのロケ地はダブリンから列車で30分ほどの住宅地だった。周りには何もない。驚くほど住宅以外本当に何もない。

駅から海へ向かって歩くと緑地が見えてくる。主人公の一人マリアンが泣きながら駆け出した緑地。そしてその向こうに遥かに広いラグビー/サッカー場が海のすぐ側に。主人公の一人コネルの家のすぐ近くだ。なんでもない原っぱ。ドラマを見ていない人にとって意味はない。だが近所の人々にとっての憩いの場に違いない。犬の散歩。赤ちゃんとの散歩。子供達と遊ぶ親達。鳥のさえずり。心穏やかな場所だった。

そのすぐ近くにコネルの家があった。個人宅なので外から眺めるだけだったが、玄関のドアや2階の窓や、ドラマの中で色んなシーンがあった。この家を見ていると暖かい気持ちになる。コネルの母ロレーンが暖かく広い心の持ち主であり、彼女の一人息子も心優しい人なのだ。コネルの母が最初に心を砕いてマリアンに接し、コネルも学校以外では唯一まともにマリアンと話しをする。家と学校で疎外感に溢れ、心を固く閉ざしていたマリアンとコネルがお互い惹かれたのは2人とも頭が良く、似てる考えの持ち主だから。本当このドラマ観てると友達って何?って考えさせられる…。

もっとゆっくりしていけば良かったけど、寒かったし、お腹も減ったし(苦笑)
でも間違いなくこの場所がドラマNormal Peopleロケ地でダントツ良かった。心満たされた。
まだ行ってないロケ地もあるけど、この場所は心の中にいつまでも残るだろうな。
ドラマを観たおかげで来れた場所。この場所を知らずに生きて行くことは出来るけど、この場所が心の中にあるおかげで何度でも繰り返し訪れることが出来る特別な場所。

ロケ地巡りやゆかりの地巡りってその人にとってかけがえのない場所だから、誰にも邪魔されない唯一の場所だから。その場に立ってみてどんな感情が湧き起こるのか。私は見つけたよ、素敵な場所を。
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Miracle of April Fool [Column]

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たぶん自分史上最短じゃないか…?
会いたい人に会えたのは。

どこから話そう。

今回の旅のキッカケにもなったドラマ“Normal People"。アイルランドが舞台で主人公2人に共感しまくって、どハマりしたのがつい2週間前の3月18日。

その1週間後、ドラマの舞台アイルランドに行くことに決め、主人公の1人Paul Mescalのロンドンでの舞台チケットも航空券手配と同じ日にした。

そして今日、4月1日。彼の舞台を生で観て、さらに舞台後ステージドアに現れた彼を見る事が出来た。

これがどんだけ凄いことか、言葉では言い表わせない。だって、あり得ないんだもの。

Paulが米アカデミー賞の主演男優賞にノミネート(映画Aftersun)され、3月13日(日本時間)の授賞式のレッドカーペットでの彼があまりに印象的だったので、色々調べたら彼の出世作、ドラマNormal Peopleに行き着いた。

残念ながら3月30日を持って日本での配信は終わってしまったけど、幸運にもまだ配信されてる内にドラマを見終わる事が出来た。30分x12話の計6時間に魅了され、何度も何度も見返して、原作本に脚本まで購入。見事にハマってしまった。

そうなると勢いが止まらなくなって、3年間我慢した海外旅行に行きたくて行きたくてたまらなかった自分のタガが外れてしまい、ドラマを見た2週間後には飛行機に乗っていた。

Paulのロンドンでの舞台、そしてアイルランドでのドラマのロケ地巡り。これが本当にこの旅の重要なものだった。ドラマの中の彼の役は自分の中でシンクロする事が多くて、何故そういう行動をとったのか、何故そんなことを言ったのか、役柄を深いところまで考えることなんて生まれて初めてだった。

だからドラマのロケ地に出向いて、彼らの行動を追い、考えることは、自分の中の深い部分に触れ、今までにない何かを感じる事ができるんじゃないか、単純にそう考えたのだった。

ドラマのロケ地巡りについても逸話がある。
日本語でドラマロケ地の記事(現地では2020年春放送)があり、その時は誰がこの記事を書いたかはあまり気にしなかった。ドラマへの興味からアイルランドを知りたくて図書館でアイルランドについての本を見つけ、すぐにkindleで購入。

その後、実際に行くと決めてからロケ地が首都ダブリンから離れていて、何か良い方法はないかと探していたところ、ダブリン在住の日本人ガイドさんのサイトを見つけた。なんと偶然にも図書館で読んだ本の著者にして、ドラマロケ地の記事を書かれた方だった!

そこの偶然にもビックリなんだけど、今日の芝居後もマチネだからステージドアではPaulには会えないだろうな、と期待はしていなかった。ドアマンが夜の舞台もあるから写真もサインも出来ないよ、来るなら夜の舞台の後に、としごく当たり前の事を話す。

まぁ、そうだよね?と思いながらもなんとなく待っていると、5分後Paul本人がステージドアから出て来た。Hiと挨拶してすぐに何処かへ走っていってしまった。一瞬でも彼を見れたことに呆気に取られ、え、でも出て行ったら戻ってくるよね?とこれまた当然のように考えて、待ってたら5分後に戻って来た(笑)

今度は、ごめんね。今夜のショーがあるから何もできないんだ、と笑顔でファンに挨拶。手振れしながら動画撮ったけど、頭切れてるし(苦笑)でも、自分の目が信じられないし、まさか本人出てくると思わないし、嬉しさと混乱とアドレナリンが混ざったなんとも言えない、言葉に出来ない感情の渦に巻き込まれ、でもなんとも言えない夢見てるような不思議な感覚になり、一息つくためにCostaコーヒーへ。

でもコーヒーを飲んでも落ち着ける訳がない。アドレナリンが駆け抜けるまま、宿泊先でこれ書いてるけど、まさにエイプリルフールじゃないか?今日は?

滞在3日目にして、Mission Complete?いやいや、まだアイルランドがあるだろ、気が早いよ自分。でもさ、Paul Mescalに会えたんだよ?私が会いたかった、その本人に?

あーもう、時差で眠れないのに、輪をかけて今夜は眠れそうにない。でもこんな幸せなことは滅多に起こらないから、ジワジワ味わいながら眠りにつくことにする。

本当に今回の旅は見えない存在に背中押されてる気がして仕方がない。でも自分から動いたからこその偶然。Serendipity。

今日見かけたサイン。

"Do what you love, Love what you do"

自分を信じる事が大切だね。
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Happy Birthday, Pierre-Hugues Herbert [tennis]



3月18日は私の一推し、フランスのテニス選手ピエール=ユーグの誕生日。

毎年何かしらメッセージを送ってるけど、今年は一念発起して今まで撮り溜めたツアー写真を、彼を知って初めてテニスを生で見に行った大会からコロナ前までの14大会を纏めてみました。

10年ぶり?の動画編集、いや正式にはスライドショー編集は技術の発達に伴って、色んなことが出来てしまう(ただし有料だけど…)。

5年間14大会を振り返りながらの作業は計16時間もかかったものの、楽しかった。細かい粗は目立つけど、自分なりによく頑張ったと思うよ。

全てはピエール=ユーグのお誕生日祝いだから。
彼の存在そのものが、力を与えてくれる時がある。

最初の頃、会いに行っても目の前ですり抜けていき、何度も哀しい気持ちになったけど、初めて観た時から2年半後ようやく出会えた時の感動は忘れられない。

その後の大会で会えた時もいつも優しさに溢れていて、気を遣ってくれて、その人間性の大きさにまた涙したり…。

パンデミックや怪我などでプレー出来ない時期もある彼だけど、そんな時でも上を向いて歩き続けるしかない。

必ず光はあるから。
明けない夜はなく、冬の後に春は来るから。

お誕生日おめでとう。
いつまでも健康で幸せに。
これからも全力で声援を送り続けるよ。
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You can't always get what you want at Tokyo Comic Con [Documentaly]

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久しぶりに味わう挫折・・・?
いや欲しいものが手に入らなかっただけ
自分の欲求が満たされなかっただけ
伝えたいことが全て伝えられなかっただけ
自分の描いていた場面が描けなかっただけ

何度もシュミレーションして臨んだ昨日のコミコン
好きな俳優の一人 James McAvoyのサイン会と撮影会

最初にサイン会で、とりあえず自分の伝えたいことを
言い切れなかった(途中でスタッフに遮られた)ことで
それまでの糸が切れてしまったみたい
あと10秒あれば・・・ちゃんと自分が伝えたかったことを
伝えられたのに・・・

直前にJamesことを想って感情と涙が溢れ出そうだったのに
あまりのスタッフの無情さに、全ての感情がストップしてしまった

伝えたかったのは、
Hello, James 会えて感激しています
あなたからたくさんのインスピレーションを貰えてます
仕事がなくなって何か新しいことを
始めようと思った時にあなたが来ることを知って初めてコミコンに来ました
(伝えられたのはここまで)
編み物も初めてしたし(映画ナルニア国物語の)Mr.Tamnusがあなたを見た最初の映画で、
(British Bake Offを見て)Star BakerのあなたのようになりたくてBaking Lessonも受けるつもり
(と伝えたかった)

後から振り返ると、私のあとJamesは200人以上のファンの対応をしていた
なので一人一人に割ける時間やJamesの体力を考えるとスタッフの対応は
納得せざる得ない、というかそう自分に無理やり言い聞かせた
(だってまだ初日の初回だったから、この後彼は毎日3つの撮影会と4つのサイン会を
3日間連続してこなさなくてはいけない。なんという激務!)

だからそのあとの撮影会は一行で伝わるように言葉の内容を考え続けていた
が、Jamesが自分を覚えていてくれたことで舞い上がってしまい
挙句の果てマスクをつけたまま撮影してしまった!
(Jamesがもう1回撮り直す?って言ってくれたので無事再撮影)
なので何も言えずに終わってしまったこと
スコットランド出身の彼にあわせて、この日はタータンチェックの
青のワンピースと白シャツ、そしてタムナスさんの赤いマフラーだったのに・・・

8日間かけて編み続けたマフラーはこの日の撮影会のためのもの
それをちゃんと伝えたかった、私のMr.Tamunusに・・・

前夜興奮して2時間しか眠れなかったのと
2時間半ずっと立ちっぱなしで足が限界だったのと
張り詰めた気持ちが最初のサイン会で萎えてしまったため
もう悲しすぎて何も楽しめずにコミコン会場を後にした

何でこんなことに・・・暗い気持ちは夜に友人たちと
話してもぬぐえず。今朝になっても気分は沈みがちだった

Twitter内に溢れるファンとMcAvoyとの触れ合いや
歓喜のエピソードを読んでると辛い・・・

このようなモヤモヤは自分なりに折り合いをつけなければいけない
常に自分はそうしてきたけど、落ち込むんだな、これが

Adamとのミーグリもそうだったし、好きな選手に会えなかった時や
すれ違い続けた時もそうだった。他の人は知らないが、
自分なりにこだわりがあり、それが達成できなかった時の
辛く、悲しい感情は体中をかけめぐり、脳からしばらく離れないのである

この感情を表現し癒してくれる言葉を求め、Rolling Stonesの歌にたどり着いた
その動画の中でMickが歌詞をアレンジして歌っていた

You can't always satisfy your greed(いつも自分の欲が満たされるとは限らない)

そうだね。すべては自己満足の世界
You can’t always get what you want(いつも欲しいものが手に入るとは限らない)

元の歌詞より、アレンジのほうが自分の感情には合う
欲が満たされなかったってことが私には痛手なのだ
自分の感情に素直になろうぜ
書き出す(吐き出す)ことで自分の気持ちを整理しようぜ

今回のコミコンのエピソードとしては

・特大ポスターにもらったサインは大胆にもデカデカと書かれた自分の名前
(何故かZが誇張されてる)
・その下にLots of Loveのメッセージ
・私のスピーチはスタッフに遮られたものの
(Jamesも え、そうなの?終わり?って感じのジェスチャーだった)
(仕事をクビになったは聞こえていたので)
最後にちゃんとJamesは私の目を見て優しい表情で言ってくれた Hey, Good Luck!(幸運を)と

その優しさに心から感謝だよ
それに写真撮影も撮り直しを言ってくれたのはJamesだし
私が伝えたかった気持ち、Jamesに伝わっているといいな

Stonesの歌もこう終わる

But if you try sometimes you just might find
You get what you need

でも試してみれば、見つかるかも
君に必要なものが

Good Luck!自分!
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Lunar and Uranus Eclipse [Documentaly]

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2022年11月8日夜、日本では442年ぶりの天体ショーが見られました。

昨夜、日中人込みと歩き疲れたこともあり早めに食事をして寝ようと思っていました。
時間は18時過ぎで、ちょうど月が欠け始めたときでした。
まだ部屋でうだうだしていた自分、19時ごろちょっとだけ外に出てみようとアパートの通路あたりから空を眺めようと出てみると近所の人たちがピクニックのような形で、ランプを灯しながら空を眺めていました。

最初携帯のカメラを試すも、全然ダメ。次にいつも使っているコンデジでもダメ。
もうこれは自称”月カメラ”光学60倍カメラを持ってくるしかない。
本当はもう売りに出そうと思っていたカメラ、撮ってみたもののまあまあの出来だったので、そのまま撮り続けることに。

月が欠ける最後の部分と月食の始まりをカメラに収め、それでいったん満足したものの、あの赤銅色の月を撮りたくてなんどか試しても、あまりに暗すぎて撮れない…諦めていったん部屋に戻る。

でも、やっぱり、と20時30分ごろ皆既月食の終わり部分からまた外に出てみる。
ご近所様はすでに引き上げた後で、たったひとり暗い中、ついには冷たいコンクリートに腰かけ、ほぼ70度に高さに見える月を撮る。

皆既月食の終わりあたりだったからか少しずつ(といっても全然人間の目にはわからない程度)空が明るくなったのか、カメラもちゃんと月を捉え始めた。

赤銅色から冷たい青く、銀色に輝く月面が見え出した時、本当に感動した。
自分が目にしているものが信じられなかった。ヘッドホンで”The Sandman"の夢か幻かのサントラ聴きながらだったので一層、幻想的だった。

4時間の天体ショーのほんの一時しか見なかったけど、それでも食の始めと終わりを見ることができて本当に嬉しかった。

TwitterでLunar Eclipseと検索してもあまり出てこなかったのは今、夜である日本ならではの天体ショーだったからと認識。

そして一夜明け。せっかくだから撮った写真を大きい画面で、とPCに繋ぎ確認してみると、肉眼ではわからなかった天王星の姿が!しかも青く小さな点で!くっきりと映ってる!とまたまた感動。

ちょっとまだ興奮してるんだけど、日本で皆既月食中に惑星食が起こるのは442年ぶり。(前回は土星食だったらしい)
1580年以来ってことで、何が起こった年だろう、とググったら織田信長存命(2年後に本能寺の変、羽柴秀吉大活躍の時代で、ひゃ~~~マジか!ってなる(語彙

こんな贅沢な時間、自分だけの時間、夢の中で月と自分だけ、のような時間を心静かに迎えられたことに感謝。星空を見上げながら育った自分にとって、田舎以外での天体観測は意外にも忘れられない時間を与えてくれた楽しいものでした。


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One step ahead [Documentaly]

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結局使わなかった参考書(なんて奴w

7月上旬に同僚の半分が解雇され、自分の番も近いのでは…と不安の中で唯一自信になったこととは…。

仮に自分も解雇され、再就職となった時に履歴書に書けるものがない。
旅行業には手に職、のようなものはないので、資格でも取ろうか…と考え、
色々ネットで資格サイトを調べていたら、ふとTOEICというのが目に入った。

あれ?英語かぁ。試しにトライアル20問のテスト(実際の試験は200問)をやってみたところ
何と80%出来てた!確かに仕事で英語は使っていたものの、いやもしかしたら今がチャンスなのかも!
唯一の自分の強みはこれかも!とちょっとすがるような思いもあった。

たかだかトライアルで良点だったから、ってとっても安易なところから始まり、
どうやらTOEICは英語力というより点数を確実に取るために各パート(全部で7パート)のパターンを知ることが大事と分かり、それなら全部学力という感じではないのね、とホッとして1ヶ月半後の試験に申し込んだ。で案の定、約1ヶ月後、実際自分も解雇された訳だが(涙)…。

試験まで時間はあったものの、元来の怠け者な自分は参考書は買ったものの、殆ど手をつけず…。
以前TOEICを受けたことのある友人からはTOEIC受けても意味ないよ、と言われるし(苦笑)
アプリでほんのちょっと英語勉強やっただけで、もう本番の9月になってしまった。何もやってない…。

そんな時、試験の3日前にイギリスのエリザベス2世女王が逝去。
まるで親戚のおばあちゃんが亡くなったようで、TVに釘付けだった。
良かったことはBBCで生の英語を聴けたこと。試験前に耳を慣らしておけてよかった。

試験当日は(喪服のような)黒のワンピースで、ぽっちゃり体型の身体を締め付けることなく(笑)
自分はイギリス人だ!と訳のわからない暗示をかけ(苦笑)臨んだ。

試験会場には30分以上前に着いたものの、もう100人ぐらいいたかも。
1部屋に1000人弱、受験者がいて、来ない席もあった。受験料8000円ぐらい取られるのに…。

制限時間は2時間(休憩なし)リスニング45分100問+リーディング75分100問。
トライアルで苦手だったリスニングのパート3&4、なんとなくコツが分かり、スイスイ進んだ。

ホントだらけて(苦笑)超リラックスして受けていたリスニングとは打って変わり、
リーディングは真面目に取り組んだ。特に長文読解パート7は、何故か内容が面白くて。

TOEICはビジネス英語なんだけど、メールの書き方とか、マーケティングレポートとかかもの珍しくて。
思わず膝打ちたかった(共感した)内容もあって、楽しみながら終わってしまった。

こんなにリラックスして楽しめてしまって、逆に全然出来ていないのでは?と心配になる。
結果は17日後にオンラインで判明する。ゆるく待とう(笑)

で、今日ですよ!ついに結果が!なんと800点越えてた!
満点だと990点(リスニング495点、リーディング495点)なんだが、自分はリスニングが90%、
リーディングが73%だったらしい。文法大っ嫌いな自分だが、とってもわかりやすい(苦笑)

いや〜もうホッとしてる。とにかく履歴書に書ける点数でよかった!(苦笑)
たぶん仕事で英語使ってたし、耳もまだ慣れてる状態で、丁度良いピークで試験受けれたから。

そして後付けではあるが、少し自信にもなる。試験で良い点とっても実社会では単なるスコアであり
活かせるかどうかは別もんだと知ってるし。なんにしても、嬉しいよ!
もうTOEICは受けないだろうけど、英語圏移住に必要なIELTS も試してみようか…なんてな(笑)
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God Save The Queen [Column]

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エリザベス2世女王が2022年9月8日、逝去された。在位70年、96歳だった。
私がイギリス好きなのは、エリザベス女王のおかげでもある。
The Beatlesと接見した時の親しみやすさ。
オリンピックでの007との小芝居。
自身の在位を祝うコンサートでの茶目っ気。
皇室にも関わらず、とても平民に近い感覚。

そしてとてもオシャレだった。
バッキンガム宮殿を内覧したときに拝見した衣装や、
ロンドン塔に飾られている王冠なども素晴らしかった。
女王の逝去に伴い、通貨の絵柄も変わるらしい。。。残念だ。
コインの横顔がエリザベス女王に似てると言われたこともあったのに。

だがエリザベス女王に関して一番興味が湧いたのは、
Netfilxのドラマ「The Crown」を観てからだろう。
私はシーズン1しか見ていないけど、このドラマで一番鳥肌がたったシーンは第2話のラストだった。
(ここからネタバレなので未見の方はご注意を)

1952年2月6日。海外で父親の死を知ったエリザベスが急遽イギリスへ戻ってくる。
祖母であるメアリーからの手紙。


「親愛なるリリベット

あなたがどれほど私の息子を愛し 打ちひしがれているかは察します
しかし その感傷は一時 傍らに置き役目を果たさねば
国中が悲しみに暮れています
あなたの強さと統率力が必要です
私は この目で見てきました
公務と私生活の区別がつけられず滅んだ君主国を
決して 同じ過ちを犯してはなりません
お父様の他にもう1人 別れを告げねばなりません
エリザベス・マウントバッテン
彼女は別の人物と入れ替わりました
エリザベス女王です
2人のエリザベスは対立し衝突するでしょう
しかし常に王位 王冠が勝たねばなりません
どんなことが起ころうとも」


そして、国王の死と新たな女王を報ずる首相チャーチルのラジオ演説。
第二次世界大戦を共に闘ったジョージ6世国王へのお別れと、
イギリスは女王の時代に繁栄する、と予言のようなメッセージ。



「昨日早朝に発せられた国王陛下崩御の報を受け
国中が深い悲しみに打ち震えております
悲しき鐘の音は海をも越えました

この20世紀に溢れかえる様々な喧騒は静寂と化し
世界中の無数の人々がその場に立ち止まり
悲しみを噛み締めています
国王は全ての臣下に深く愛されていました

かつてない危機がこの国を襲ったのは
亡き陛下のご在位中です
この国の長い歴史の中であれほどの侵略と
破滅の危機に陥ったことがあったでしょうか
兄君からの王位を継承後 国王としての重責を
一身に担われました
様々な困難に見舞われたでしょう
しかし その最中も不屈の精神を失いませんでした

最期は死さえも友として迎えました
愛と笑いに包まれた1日を過ごし
愛する者たちとお休みの挨拶を交わし
眠りにつかれた
他の誰もと同じように
神を畏れ敬うことだけを お心に留めて
天に召されました

私は今 美しき過去と決別して 未来を向かねばなりません
かつて高明な女王が君臨した時代がありました
その女王たちの統治下で 我が国は輝かしい歴史を刻んだのです

エリザベス2世は 同じ名のエリザベス1世同様
確たる王位継承者として幼少期を過ごされた訳ではありません
新たなる女王の時代は 人類が破滅的状況でかろうじて均衡を保つ中
大海原へ漕ぎ出しました

私の青年期は 居並ぶ敵のいない揺るがぬ栄華を極めた
誉れ高きヴィクトリア朝でした
再びこの祈りと歌をお捧げすることに 興奮を禁じ得ません
神よ 女王を守り給え」



どちらも重みがあり、胸を打つ内容だった。今でもこのシーンは見るたびに泣ける。
史実かどうかは別として、エリザベスは若くして王位に立ち、70年を全うしてきた。
その重責たるや…想像に絶する。

エリザベス2世女王を失い、イギリスは、世界は、これからどうなるのだろう。
喪った気持ちは言葉にはし難い。
だから、ドラマの台詞を残して置きたい。
王女だったエリザベスが突然背負った重責。
母として、女王として、1人の女性として苦労や悩みが絶えなかったと思います。
ようやく70年の責務から解放され、今は安らかにお眠りください。
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When Herbert meet Mahut… [tennis]

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フランスTVのドキュメンタリーが数日前に限定公開された。2021年の2度目の全仏優勝を飾ったピエール=ユーグ・エルベールとニコラス・マユ ペアのドキュメンタリー。言葉もわからず夢中になって画面に見入った。彼らの子供時代の写真や動画を挟み、2021年大会2日目から決勝の日まで、カメラは彼らを追い続ける。この2021年大会は彼らにとっても重要な大会であり、私個人にとっても忘れられない大会だ。それをドキュメンタリーで観れるとは。追体験ができる最高のシチュエーション。残念ながら彼らが何を語っているかは殆どわからなかったが、試合の映像の振り返りだけでも充分だった。観終わって、感無量。色んな思い出が溢れてきた。土曜日の朝に観終わって、心ここにあらず状態。

そして…深夜になってフォロワーさんがこのドキュメンタリーの予告とも言える、フランスTVのTwitterに上がっていたあらすじ動画のざっくり訳を教えてくれた。このあらすじ動画で2人が語っていたのは、2019年のペア解消危機に関するものだった。え……………………。




日曜朝、フォロワーさんがあらすじ動画の詳細を送ってくれて、さらに衝撃を受ける。彼ら自身の言葉で語られるペア解消寸前の出来事。そこで何が起きていたのか。2人で何を話したのか、赤裸々に語っていた。もちろん今だから言えることではあるが…余りの衝撃に、声を失う。いや、どんなペアにもそういう時期はあるし、実際これだけ長く組んでるペアは今では殆どいないから。それにしても一枚岩だと思っていた、固い絆で結ばれていると思われたフランス最強ペアに限ってそれはない、と思っていたのに…。

嬉々として2021年全仏優勝を振り返ろうとしてたお気楽な自分に、突如平手打ち食らったようなショック。呆然自失。どうしても彼らの言葉でちゃんと知っておきたい。フォロワーさんの英訳をヒントに、音声翻訳アプリを使って自分なりに纏めてみた。訳に自信は全くないが、改めてタイムラインを遡ってみると、自分でも信じられない。


2019年
1月 全豪優勝で、史上8組目のキャリアグランドスラム達成。
そのロッカールームでピエールがニコに全仏と全英ではダブルスは組まずにシングルスに専念したいと告白。ニコはこの決断を受け入れる。
春 ピエールにアンディー・マレーからの全英のダブルスオファーが来る。最初は断ったが、ニコも別の選手と全英が決まっており、最終的にこのオファーを受ける。
6月 ピエールがアンディーと組んで全英出場(2回戦敗退)。ニコはエドゥアール・ロジェ=バセランと組んで全英準優勝。(ピエール曰く、この出来事がニコとの関係に大きく影響するとは思っていなかった。だが実際のところペア解消寸前までいった)
8月 シンシナティ・マスターズでニコとダブルス再開。全米出場(初戦敗退)。(ニコ曰くキャリアの中でも最悪な試合)試合後、ニコがピエールへ自分の気持ちを伝える。
9月 ピエールからニコへ、一緒にプレーしたいと返事をもらう。ピエールが長年のパートナー・ジュリアと婚約。
10月 ウィーン準決勝進出、パリ・マスターズ初優勝。
11月 ATPファイナルズ初優勝。


もうジェットコースターとしか言いようがない。年初にキャリアのピークを迎えた後、夏にまさかのペア解消危機があり、その秋に、パリ・マスターズとATPファイナルズ初優勝って。なんなのこの2人。その後2020年ピエールが長男を授かり、2021年全仏とATPファイナルズ2回目の優勝。Unbelievable 。

この2021年の全仏前まで2人は中々勝てず、苦しんでいたし、コロナ禍で夜間外出制限もあった地元フランス開催の大会で、地元ファンの大声援の中での優勝はかけがえのないものだったに違いない。だからこそ決勝戦試合後のインタビューで2人とも泣いていたのだ。

本当は彼らの全仏大会を振り返るブログにしたかったけど、どうしてもこのペア解消危機を乗り越えなければ、自分も先に進めない、と思ったので書き記しておく。ニコが語った全米での初戦と試合後の言葉。(あくまで意訳)この言葉がなければ、今の2人はなかったのだから。



「全米で再び一緒にダブルスを組んだ時、初戦は我々のキャリアの中でも最低の試合だった。我々はただコートに突っ立って、お互いに文句を言い合い、魂が抜けていた。

試合後、彼(ピエール)に伝えた。こんな言い争いは不要だ。我々が築き上げてきたものを捨てるのか。わかった。一緒にプレーするのはやめてもいい。でもお互い会って、挨拶(ハグ)して、ご飯を食べ、近況を話すことは出来る。我々が築き上げたものは変わらないし、誰にも奪われない。でも、自分は…君と一緒にプレーがしたい。確かに君がした(全英での)決断には傷ついた。だが思ったんだ。君が終わりにしたいならそれでいい、受け入れるよ。

2日目後、彼(ピエール)がやって来てこう言ったんだ。この間の僕らの会話、それが今の僕には必要だし、僕ももっと話し合いたい。あなた(ニコ)と一緒にコートに立つ喜びを感じたい。もう一度僕らを取り戻そう。まだ終わってない。」



私はこのペアの芯(真の支え)はニコの強い意志と、賢明な判断、的確なアドバイスだと思う。そこにピエールの閃きに溢れたプレーが相まって無類の強さを発揮出来る。お互いを思い合い、助け合い、高めることのできる類い稀なペアだからこそ、ずっとずっと観ていたいと思う。過ぎていく時間は無常だが、限りあるからこそ輝くものもある。私は彼らの1ファンにしか過ぎないが、いつまでも、いつまでも、彼らを応援し続けていきたい。彼らから貰った沢山の思い出が、私の人生の宝物だから。
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For the love of the game [tennis]

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“For the love of the game[黒ハート][テニス]

シンプルな言葉とともに添えられた5枚の写真。ライトの灯に照らされたガランとしたスタジアムと、人工的な光の中のロジャー。これらは試合後、ロジャーのインスタグラムとフェイスブックの投稿された。

膝手術から復帰したロジャーの今シーズン2大会目、クレーコートのローランギャロス。
クレーは得意とは言えないものの、直後に始まる得意の芝コートでの大会を目標にしているため、自分の調子を見るためにも参加した今大会。

フランスは夜9時に外出制限があるため、ナイトマッチは無観客、というのはわかっていたものの、何故その時間に試合を組むのか、何故そこに、もうこれが最後のローランギャロスとなるかもしれない選手の試合を入れるのか理解に苦しむ中、ロジャーはその舞台に立った。

誰よりもファンを愛するロジャーの試合に、観客の姿はない。
空っぽのスタジアムに打球音だけが響く。
39歳には思えないプレー、だが気温は下がり、コートは遅い。
試合は拮抗し、夜12時を過ぎた。

3時間35分。戦い抜いた。

試合後のインタビューで、TV画面を通して見ているだろうファンを思いながらプレーした、と答えたロジャー。この人は本当に…なんて人なんだろう。書いてて泣けてくる。

アンディー・マレーも呟く。試合結果なんてどうでもいい。2度の膝手術を乗り越えた39歳のロジャーが、午前12時半に空っぽのスタジアムでプレーしているのを見ているだけで元気づけられる。Do what you [黒ハート](自分の愛することをしよう)

彼自身も股関節の手術から復帰し、その後苦しんでいるだけに、このロジャーの2度目の本格的復帰戦とも言えるこの大会は、興味深く見ていたに違いない。

リシャール・ガスケも度々テニスへの愛を口にする選手だ。最近のインタビューでは、自分にとってテニスと言えば、ロジャー・フェデラーだ。と明言している。9歳の頃に自国のテニスマガジン表紙を飾った彼も、もうすぐ35歳。

ロジャーやアンディーやリシャールのように、歓喜の勝利や、打ちのめされるような敗北を、繰り返し何度も味わい、怪我を乗り越えてプレーをし続ける選手達にとって、何故そこまでしてプレーを続けるのか、コートに立つのか、はもう数百回も問われ続けている。

for the love of the game

答えはシンプルで明確。テニスを愛しているから。これ以上もこれ以下もない。
ただ愛するテニスのために。

テニスがあるから…今日も彼らはコートに立ち続け、ボールを追い続ける。

私達はその姿をしっかりと目に焼き付けなければならない。
彼らがプレーする限り。彼らのテニスへの愛を受け止めなければならない。
たとえそれがどんな結果であっても。

彼らを応援すること、それが私達ファンにとってのfor the love of the game なのだから。
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