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Oh Captain! My Captain! [Column]

帰省中の8月11日、俳優のRobin Williamsの訃報を知った。

彼が出演した映画は幾つか観ているが、私の中で最も印象深いのは、”Dead Poets Society”(邦題:いまを生きる)である。

高校教師 John Keatingを演じ、私は彼の生徒達とほぼ同年代であったし、何かを変えたい、未来を見つめ、自分の道を模索していた、多感な時期に出会い、大いに感化された映画だった。

使われた詩やセリフをタイプで打って、いつも身近で見える処に置いていたくらい、大好きだった。それは今だに宝箱に大事にとってある。

だから…Robinの訃報を聴いた時、頭に浮かんだ言葉は

”Oh Captain! My Captain!”

だった。

映画を観たことがあるなら、この意味がわかるだろう。

だが映画では、Abraham Lincolnに捧げられた詩とだけ、紹介されていたが、実際のWhitmanの詩は、南北戦争で奴隷解放、絶頂期にいたリンカーンの暗殺、不在を嘆く詩、である。その一節を紹介します。


O Captain! my Captain! rise up and hear the bells;

Rise up--for you the flag is flung--for you the bugle trills,

For you bouquets and ribbon'd wreaths--for you the shores a-crowding,

For you they call, the swaying mass, their eager faces turning;

Here Captain! dear father!

This arm beneath your head!

It is some dream that on the deck,
You've fallen cold and dead.


おお、船長!わが船長よ!起き上がって鐘の音を聴いてください

起き上がってください、あなたのために旗は打ち振られ、あなたのためにラッパは吹き鳴らされ

あなたのための花束とリボンのついた花環は飾られ、あなたのために海岸は人で埋まり

あなたのために彼らは叫ぶ、狂ったように手を振る群衆、彼らの真剣な顔はこちらを振りむいて

ああ、船長よ!親愛なる父よ!

あなたの頭を支えたこの腕!

これは夢だ。甲板の上にあなたが冷たくなって横たわっているのは


Robinが亡くなって、初めてこの詩の全文を読みました。

Twitterのトレンド入りしたくらい、ネット上では、”Oh Captain! My Captain!” と沢山の人々が呼びかけていた。


そしてRobin Williamsと言えば、個人的な思い出になるが、2009年秋のニューヨーク。

Adam Lambertのデビュー翌日。2日前の物議を醸し出したAMAのパフォーマンスで、当初予定していたABC系列Good Morning Americaの出演が急遽見送られ、代わりにCBS系列Early Showに出演した。

Early Showの元々この日の出演者はRobin Williamsで、Adamに譲ってくれたのだ。確か娘さんが、Adamのファンだったから、と記憶している。

はるばるニューヨークまでAdamを観に行き、本来であれば観れるはずもなかった番組を見る機会、参加する機会、Adamに会える機会を与えてくれたのは、Robinのおかげなのだ。

そう考えるとRobinは私の人生に、少なからず影響を、いや前述の映画を含めると多大なる影響を、与えてくれた人なのだ。

それも全て良い意味で。

お別れは、誰にとっても辛いものだが、今思い浮かぶのは、Robinの笑顔や、優しい表情だ。

彼を思い出す度に、私はこう叫ぶだろう。親しみと哀悼を込めて。

”Oh Captain! My Captain!”


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