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Danny Boy [Documentaly]



この歌ほど、私の心に刻み込まれた歌はない。

ちょうど5年前の今頃、モンテカルロでピエールに初めて会った日に、彼に予選を観るために交通ストの中タクシーを飛ばして駆けつける中、ラジオでかかっていた歌。

ピエールに会いたくて、この大会前に何度も繰り返し聴いていた歌だったから、思わずタクシーの中で涙が溢れそうになったのを覚えてる。

この歌ほど、アイルランドを代表する歌はないのに、私はすっかり忘れていた。

3月17日。聖パトリックを祝う日にアイルランドの観光局がポストしたアイルランドの歴史。
その背景にこの歌が使われていた。

旅をしていると自分がどこにいるのかわからなく時がある。現実感が薄れ、夢の中を歩いているような感覚になるからだ。だがSNSを見ると現実が迫ってくる。逃げ出したくなる。今、自分は旅の世界に逃げ込んでいるのに。さらにそこからも逃げ出したくなるのだ。

そんな時この歌を聴くことによって正気を保つ。私がこの旅で探しているのは、自分の深い部分。
誰にもわからない、自分さえもわからない、深い暗い泉。いつかその場所に光が当たることはあるのだろうか。

この旅の日程を押し並べてみた時、明日訪れる場所ほど、自分と向き合える場所はないような気がする。
全身の五感を駆使して、全ての感覚を味わう場所。天気が良くないのはわかってる。
でも行かなければ。たとえそこに何もなかったとしても、私がこの歌を口ずさむ時、きっと何かが湧き上がってくると思うから。
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