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The Night ”Blue” [Column]

青い森、というのはどんなものなのだろう。この陸奥の国の名前の由来は知らないけど、今夜そんな森を見た。

人間の二つの目は本当によくできているから、微妙な色を認識することができる。そして人間の脳はその色を創造することができる。

今日は昼前から雪が降ったり、止んだりしていたが、今夜家を出るときには空に月があった。

20センチほど積もった雪の中、田んぼしかない田舎道を走った時。ぼんやりと朧げな月明かりに照らされた森があちこちに見えた。

雪が積もった木々。空の色は紺とも暗い群青色とも、なんとも言えない微妙な青だった。その色と暗色の森が相まって、私の視覚と脳が”青い森”を作り出した。

耳をすまさなければ聴こえない雪が積もっていく音や、かさかさと風に揺れ枝に積もった雪が落ちる音しかない世界。

そこに身を置いた時、人間の脳は何を感じるのだろう。意識が解放され、見たこともない風景が広がる期待がある。

だがここはマイナス3℃の世界。ずっとそこにいることはできない一瞬の世界だから、儚くかけがえのない時間になっていくのだろう。

人間が自然から受ける印象は千差万別。私はここで生まれ育ったから、かもしれないが、青い森は人間の何か、未知の感覚を呼び起こす不思議な力がある。やはり世界は素晴らしい。
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