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Career Grand Slam [tennis]

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まず初めに、ピエール=ユーグ、ニコラ、全豪優勝おめでとう。そして、男子ダブルス史上8組目の全グランドスラム制覇(Career Grand Slam)の偉業達成、おめでとう!

直近の試合を見ていても、二人のプレーが素晴らしくて、今日の決勝でも、勝利を固く信じていました。

思えば2015年、二人にとってペアを組んでの初めての4大大会はここ全豪でした。あの時はピエール曰く、足を捻挫し、病気もあり、また決勝で敗れてしまったこともあり、あまり良い想い出ではなかったようです。その同じ2015年秋、二人は全米を制し、初めてのグランドスラム優勝を勝ち取ります。

その翌年2016年は彼らの一つの絶頂期でもありました。年の初めのマスターズ3大会連続優勝、夏にウィンブルドンを制し、ダブルスランキング1位と2位になり、年間ダブルス王者まであと一歩でした。

2017年はさらに別のマスターズ3大会連続優勝し、デビスカップでフランス悲願の優勝。翌2018年、フランス人なら誰もが憧れる全仏を制し、キャリアグランドスラム達成まで残すところ、あと1つ、まで来ていました。

ダブルスは第1セットをとっていても油断が出来ません。第2セットやマッチタイブレークで負けてしまうことはよくあります。力が拮抗している場合は、ほんの1.2ポイントが勝負を決めてしまう、ハッキリ言って負けた方には残酷な結末になります。

そんな修羅場を何度もくぐり抜け、4大大会出場僅か17回目にして、全4大大会を制覇してしまった二人には、幸運だけではなく、プレーのスキルの高さと、二人で試合を楽しむ姿、オフコートでも仲が良く本当に家族のような二人の結びつき・絆が、もたらしたもののような気がします。

ニコが試合後、ピエールとの出会いを語ってくれました。たぶんピエールを最初に見たのは、まだ彼がジュニア時代にウィンブルドンでプレーをしている時で、2014年にそれまでのパートナー、ミカエル・ロドラの引退に伴い、新しいパートナーを探す際、間違いなくピエールこそが新しいロドラだと思い、声をかけたんだとか。

ニコとピエールは9歳離れているけど、本当に仲がいい。ピエールがウィンブルドンのジュニア大会でダブルス優勝した翌年に、ニコはシングルスであのテニス史上最長試合をジョン・イズナーと戦っている。ピエールにとってニコは、敬愛し、どんなに劣勢でも、多少ミスしても、どんと構える頼もしい兄貴であり、今も心の支えである。

まる4年以上かけて二人が築き上げた絆が、この偉業を成し遂げたに違いない。ニコは来年の東京オリンピック、ピエールと一緒に出場したいと願っている。ゴールデンスラムがかかっている大会。きっと二人は、2017年2月以来の勇姿を東京で見せてくれると思う。

酷暑のオーストラリアで2週間。シングルスにもダブルスにも出場した二人。疲れも相当溜まっているだろうから、ゆっくり休んで、またフレッシュな気持ち、身体でコートを駆け回って欲しい。彼らは今年はゴールデンマスターズ(全9マスターズ大会制覇)も狙えるのだから。

ニコが優勝スピーチでピエールに"兄弟のように愛してる"と告白し、ピエールは試合後の会見で"ニコが引退するのは、僕が引退した後だよ"って言うくらい、二人は今を楽しんでいる。この素晴らしい時間を慈しんでいる。

何処までも愛すべき二人。願わくば、もっともっと、コートで躍動し、手を重ね、笑って抱き合う姿が見たい。もう十分、伝説のチャンピオンなのに、2人はファンには優しい。
テニスの神様、いつまでもピエールとニコに、二人の家族、二人のチームに喜びと楽しさを与えてあげてください。

ハッピースラムは、ハッピーエンドで終わる。試合後何度も何度も、ピエールの髪や頭に手をやり、抱きよせるニコの姿に、笑顔で応えるピエール。幸せに包まれた至福の時間をありがとう、ピエール、ニコ。おめでとう、おめでとう、何度でも言う。二人とも大好きだよ。


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